記憶の欠片が３４つ ページ37
「うまく、気配消せたと思ったんだけどなぁ」
「………」
「お姉さんって強いの？」
「………」
ひとまず、こいつ誰！？
「あり？
さっき名乗ったでしょ？
神威ダヨ」
「………私は、刃轜花 A」
「刃轜花？
すごい名前だね」
「……」
「お姉さんって真選組？」
「コクン」
「強いの？」
「……自分で強いと言ってはいけない気がする」
「ふふっ
強そうっ
ねぇ！
俺と戦ってよ」
「私闘は、ダメ
局中法度がある」
「でも、敵前逃亡はお侍さんならしないんじゃない？」
「……それも、局中法度
わかった」
「そうじゃなきゃ楽しくないよ」
……人殺しの目……
……鬼神姫って呼ばれた私は……
何のために、闘うの？
「闘い中に他の事考えてるって余裕だね」
カキッ
「……っ……」
神威は、私の腹に蹴りを入れようとした
私はそれを防ぐ
強い……
私は一旦、神威から距離をとる
私は、内ポケットに入れていたピストルを抜き打つ
「飛び道具とはズルいネ」
そう言い、神威もかさ？で打ってきた
「あなたもね」
「正当防衛ダヨ
人殺しのお姉さん？」
「ひとごろし…」
存外、私に似合ってるかもね……
私は刀を納めた
「あり？
もう戦わないの？」
「鞘に刀を納めたのは、
刀で斬らなくて良いから
私は刀であなたを斬らない」
「？
拳銃で済まそうとしてるの？
ハハッ
嘗められたものだなぁ」
そう言って、笑顔が消えた
私は、足に仕込んでいた短刀を引き抜いた
私は斬る前にこう言った「刀は武士の魂、短刀は使い捨て」
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作者名：神無 | 作成日時：2016年3月17日 17時
