記憶の欠片が３１つ ページ34
バタン
土方と神無は部屋を出た
……たまに訪れる……
「……今日は、大雨か……」
大雨の日は主に、私の非番に等しいことになっている
……大雨の日は私は部屋から一歩も出ない
大雨になると体調が悪くなる
だから、トイレにも、食事もしない
大雨の日が続くと、
さすがの真選組も、
心配して、
ご飯を無理矢理にでも食べさせようとする
今回はそんなことがない方が良いのだが……
「ま、すべては天のみぞ知るってか？」
………
「悪
貴様が目指しているものはなんだ？」
「目指しているもの？
＿＿様の目は節穴か
なにもない…
なにも望まない」
「なにも望まぬか……
○○○とは似ても似つかぬな」
「笑止
比べるのにも値しない」
「そうか
悪
貴様の……」
いつもここで目が覚める……
「貴様の『その証は我らが主＿＿のモノだ』」
え？
何て言ったの！？
「はっ……」
私はそこで目を覚ます
……『その証し』？
証とは何？
「……証……
印？」
印と言えば、この太股にある
何かの入れ墨……
青白い……
これはなに？
……わからない……
「Aちゃーん
お風呂に入らない？」
……近藤さん……
「今丁度、お風呂が沸いた頃なんだ
丁度良いと思うよ
今日はね
みんな仕事で今は、風呂には誰もいない
入ってくると良いよ」
「……」
「あ！
そうだ今日ね
タイムセールやってたんだ
パーケンダッツでも食べないかい？
ああ……これはお妙さんの好きな食べ物だったな……
Aちゃんは三色団子だったかい？」
「……どっちでも良い」
「そうか…
なら溶けないうちに食べると良いよ
あ！
風呂上がりにでも食べたらどうだい？
味は何が良い？」
……必死の近藤さん……
…ああ……
私はそんなにここに好かれているのか……
「チョコバニラ
お風呂に入ってから食べる
近藤さんも一緒に」
「ああ！
風呂に入っておいで
ゆっくりで良いよ
一緒に食べよう」
「うん」
私はお風呂にはいる
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作者名：神無 | 作成日時：2016年3月17日 17時
