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目を覚ますと、隣にいたはずの
はすおくんが居なかった。その代わり、
キッチンで怪しい匂いと音がした。
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むにゃむにゃと寝ぼけながらキッチンに行けば
なぜか料理をしているキヨがいた。
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「…あれ?」
「あれ?じゃねーんだよお前
電話一本も出ねぇで寝やがって」
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まるこげになった卵(のようなもの)を
睨みつつ、わたしを一瞥する。
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「はすおくんはぁ?」
「んぁ?…あぁ、あいつ早朝から
出かけてったぞ。で、ありがたくも
そのはすおくんとやらから、お前が
家に一人だから出入り禁止ってメールが
きたから、来てやった」
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「良く分からないけど、とりあえず
朝ごはん作っておいて」
「おい」
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こんな休日の朝早くからどうしたんだろう
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あとで連絡入れておかなきゃ
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ソファに座りぼーっとしていると
目の前のテーブルにガチャン!と乱暴に
そして、乱暴に調理された卵(?)が置かれた。
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ふたりならんでまぐまぐと朝ごはんをとる。
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日差しが柔らかくて、とてもゆっくりとした
時間で、ついまたうとうとする。
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「なぁ」
「んー?」
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だから、油断してしまった
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「今日、出掛けっぞ」
「うん……ん!?」
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唐突の誘いを、断れなかった。
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はすおくんに連絡を入れるのを、
すっかりと忘れたまんま。
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とれもろ(プロフ) - 渚さん» こんばんは!勿体無いお言葉です(´Д⊂ありがとうございます!個人的な癖で、ラストがどうも上手く締まらない事を気にしていたので、そう言っていただけで少し自身がつきました。まだまだたくさん勉強して、少しでも楽しんで頂けるような作品が書けるよう頑張りますね! (2015年8月4日 0時) (レス) id: a84cfe6840 (このIDを非表示/違反報告)
とれもろ(プロフ) - 魂魄たこやんさん» こんばんは!はい!ぜひぜひ!お待ちしております('∀`) (2015年8月4日 0時) (レス) id: a84cfe6840 (このIDを非表示/違反報告)
渚(プロフ) - とっても面白かったです!最後は鳥肌がたちました。素敵なENDだったと思います! (2015年7月30日 9時) (レス) id: 5023013845 (このIDを非表示/違反報告)
魂魄たこやん(プロフ) - とれもろさん» 分かりました!見てみます( *・ω・)ノ (2015年7月10日 15時) (レス) id: a87c4171ea (このIDを非表示/違反報告)
とれもろ(プロフ) - 魂魄たこやんさん» お返事遅れてしまってすみません!わぁ!ありがとうございます〜(º∀º)最後はいろいろと考えた末の結末だったので、そういったお声が聞けて嬉しいです!ぜひよければ更新中の小説もいらしてくださいね、待ってます(’∀’*) (2015年7月9日 23時) (レス) id: a84cfe6840 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:とれもろ | 作成日時:2015年5月5日 9時