大学生パロ ページ7
カーテンの隙間から漏れる朝の光が眩しくて目を覚ます。寝ぼけ半分で枕元に置いてある時計を見ると、もう8時過ぎを回っていた。そういえば今日は二限から講義があるんだった！やばい！遅刻する！寝癖だらけの髪の毛を振り乱し慌ててベッドから飛び起きる。
｢うーん……Aもう起きるの？今日三限からだよ？｣
｢それは普の学部でしょ！私は午前中から講義あるの！｣
え〜そんなのサボって俺と一緒に二度寝しよーよと私をベッドへ引きずり込もうとする普をなんとか引き剥がし、ベッドの脇に散乱していた普のシャツを拝借してキッチンへ向かう。
私と普は恋人同士。高校生の頃からお付き合いをしていて、今は同じ大学に通っている。同じ大学とはいえど、普とは学部が違うのでキャンパス内ですれ違うことはほとんどなく、更にテスト期間だということも相まって普とは中々会えずにいた。
そんな中での久しぶりのお泊まり。お互い寂しかったとはいえ、昨晩はちょっとはしゃぎ過ぎたな……と自分の首筋に大量についているキスマークをみて反省する。
首元が隠せる洋服なんて普の家に持ってきてたかな〜……？なんて考えながら冷蔵庫にある卵とウィンナーでスクランブルエッグを作る。
トーストも焼こうと食パンを準備していると、匂いにつられて起きてきた普がぎゅっと後ろから私を抱きしめる。
｢俺の分も焼いて〜｣
｢も〜、甘えんぼなんだから……｣
私は2枚分のトーストを準備してトースターにセットする。その間も彼は私に抱きついたまま離れず、挙句の果てには私の太ももを撫で回しながら｢彼シャツのA、すっげーかわいい……♡｣なんて言ってくる始末。これじゃ甘えんぼというよりセクハラ彼氏だ。
｢あ、そうだった。｣
急に何かを思い出したようにぱっと手を離す普。そしてそのまま部屋の隅にある棚の中をゴソゴソと掻き回す。どうしたの？と聞こうと後ろを振り向くと、
チャリ、と目の前にロケットのキーホルダーのついた鍵を差し出された。
｢なにこれ……？｣
｢合鍵。Aにずっと渡そうと思ってて……。｣
これからはいつでも俺の家来ていいから……。そう言って少し照れた様子で鍵を差し出す彼。私は嬉しくてたまらなくて、思わず普ごと抱きしめた。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 43人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ミク(プロフ) - 続きが早く見たいです更新遅ても大丈夫です！（本当は、明日でも見たいと…思う私）気にしないでください！ (2020年6月16日 17時) (
レス) id: 1e828f9e08 (このIDを非表示/違反報告)
ミク(プロフ) - 「彼の桜の花が散るまでに」読んでみて下さい！私の駄作ですが…イメ画もよちしく！ (2020年6月6日 15時) (レス) id: 1e828f9e08 (このIDを非表示/違反報告)
しゆ(プロフ) - ミクさん» リクエストありがとうございます！看病…いいですね！遅くなるかもしれませんが必ず書かせていただきます！ (2020年6月6日 2時) (レス) id: e2bc21a10a (このIDを非表示/違反報告)
ミク(プロフ) - リクエストで、看病とかどうですか？ (2020年6月5日 14時) (レス) id: 1e828f9e08 (このIDを非表示/違反報告)
しゆ(プロフ) - ミクさん» ミクさんいつもコメントありがとうございます！ご期待に添える夢小説が書けるようにこれからも頑張ります！ (2020年6月4日 16時) (レス) id: e2bc21a10a (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：しゆ | 作成日時：2020年5月23日 22時
