#No!No! 3

147. T side ページ47

メイクルームから出ると
そこにミツがいた


ミツは
『お前、やりすぎだぞ。』
そう言って笑った

『うん。
　俺もちょっとそう思ってる。笑
　でもあれくらいしないとニカは本気にならないかなって思ったから最終忠告。』

『大丈夫そうだぜ。
　Aさんのこと本気みたいだし。』

『……うん。』

Aちゃんが幸せならそれが1番だ

『まぁ、今までずっと俺らのためにいろいろ犠牲にしてきた二階堂だし。
　そろそろあいつも幸せになってほしいよな。』

『……うん。』


Aちゃんへの想いと同じくらい
ニカのこともメンバーとして大事だったから
それは俺も同じように思うことだった


だからこそ2人には幸せになってもらわなきゃ困る


『……がんばったな、タマ。』

そう言ってミツが俺の肩に優しくポンッと手を置いた



『……ミツーーー！！』


思わずミツに抱きつくと

『わ、ちょっとやめろよ！』

って少し拒んだ

『なんで？
　ミツ、サイズがちょうど良くて抱きやすいからちょっと我慢してよ。』

『嫌だよ！
　俺で代用するなよ！』

って無理矢理手を解いで逃げ出したから

『え？
　いいじゃん！
　ちょっとくらい。』
って逃げるミツを追いかけた

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