103. ページ3
こんな時間に二階堂さんに呼ばれるなんて珍しい
北海道公演、緊張してるのかな？
って初日なわけでもないし……
どうしたのかな？
って思ったけど
一緒に寝て欲しいってお願いは初めてだったからちょっと嬉しかった
財布とケータイとルームキーを小さなバッグに詰めて
部屋を出た
そしてエグゼクティブフロアへと向かった
今日は3413って言ってたな
ってお部屋案内の看板に従って曲がり角を曲がった
「あ………。」
曲がり角の先にいたのはコンビニの袋を持ってメガネをかけた北山さんだった
部屋に入ろうとカードキーをかざしているところで……
完全に目が合った
ど、どうしよう
なんて言い訳したらいい？！
全身からぶわーっと汗が出てくるのを感じた
……….ヤバい
言い訳が思いつかない
ってわたわたテンパってると
それまでフリーズしてキョトンとした目をしていた北山さんがフッと笑った
『……どしたの？』
「あの………えっと………。」
『んふふ。
違ったらごめん？
ニカ？』
「え？！」
北山さんから二階堂さんの名前が出てさらに私はテンパった
え？
北山さん、知ってる？
『いや……なんかさ、
あいつ単純だから俺、分かっちゃうんだよね。
Aさんとなんとなくそうなのかな？って思ってたんだけど……。』
「………。」
YESって答えるべきかNOって答えるべきか
分からなくて私は言葉を発せなかった
『別に責めてるとかそう言うわけじゃないからさ。』
私が警戒してると思ったのか
北山さんはそう言った
『あいつ、不器用でバカ正直だからいろいろしんどい思いすることも多いやつなんだよね。
だから……支えてやってね？
じゃ、おやすみ。』
「あ、おやすみなさい。」
北山さんは私の答えを聞くわけでもなく
一方的にそう言うと自分の部屋に入っていった
見つかったのが北山さんで……
よかったのかな？
ここにいたらまた他の人にも見つかってしまうかも！
と二階堂さんの部屋へ急いだ
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 344人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
桃マスカット(プロフ) - yuzu_さん» コメントありがとうございます！すっごく励みになって嬉しいです😆 (5月19日 6時) (
レス) id: fece4bf8d8 (このIDを非表示/違反報告)
桃マスカット(プロフ) - nanacoさん» nanacoちゃん😍nanacoちゃんにそう言ってもらえると嬉しい！❤️キス マイの絆的なの大好物だから🤗ニカ玉とのラブラブ書いてて楽しかったー💛💚 (5月19日 6時) (レス) id: fece4bf8d8 (このIDを非表示/違反報告)
yuzu_(プロフ) - 素敵なお話ありがとうございました…！ (5月19日 0時) (レス) @page50 id: 432ace2b7e (このIDを非表示/違反報告)
nanaco(プロフ) - 完結おめでとうございます🥹💚面白かった~✨️ニカちゃんターンも玉ちゃんターンもどっちもキュンキュンしたし、ライバルだけどお互いに仲間として大切に想ってるニカ玉の絆も素敵だった…🥲また読み返します😍 (5月18日 22時) (レス) id: 8d850e86a4 (このIDを非表示/違反報告)
桃マスカット(プロフ) - merさん» ありがとうございます😚💚 (2023年4月27日 22時) (レス) id: 21ddaf22cf (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：桃マスカット | 作成日時：2023年3月23日 21時
