君を見てる ３

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二階堂くんは私の作ったチャーハンをペロッとたいらげてくれた

『はー、美味しかった。』


食器を片付けてコーヒーを入れて一息つく


有給扱いにしてもらったものの
特にお手伝いすることもなく。

こんなにまったりしてていいのだろうか


ソファに
2人並んでTVを見る


ふいに視線を感じてふっと顔を向けると
私を見ている二階堂くん


「え。何？」


見られていたと思うと恥ずかしくなった


『ふふ。
　ね、こっち来て。』


手を引っ張られ
右肩が二階堂くんにぴったりくっつく位置まで引き寄せられた




私の右手と彼の左手の指が絡まる




彼のキレイな指が私の指をなぞる



ふと私の手首で手が止まる






『これ…』







そこにはまだ内出血のあと


「あー。
　綱引きで引きずられた時のやつ。
　そう言えば…
　あのときはありがとうね、ジョッシーさん。」


『いや、あれは俺じゃない。』


ふふ。
あくまで別人の設定なのね。


「そっか！」


『痛くない？』


「押さえるとちょっと痛いけど…
　普段は全然問題ないよ。」


そのまま両方の手首を掴まれて二階堂くんの首のところに持っていかれる
首に抱きつく形になった

彼はそのままソファに倒れて
まるで私が覆いかぶさってるような図


そして二階堂くんの手が腰に回される


「あの…
　これはちょっと恥ずかしいんだけど…」

自分から抱きついていってる形


無言でジッと私を見る二階堂くん

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