君を見てる ３

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『うっそ！
　マジで？』


目をパチパチさせながら驚いている二階堂くん


『ほんとに？
　信じられないんだけど。』


「いっぱいツラい思いさせてごめんね。」


『そんなのA先輩がしんどかった期間に比べたら全然だよ。



　ね、来て。』


二階堂くんが座っているベッドに近づく。

そっと手を握られる。



『これからはずっと笑ってるA先輩が見れるのかな？』


「ふふ。
　ちょっと最近泣いてばっかりだったね。」


『好きだよ、A先輩。』


「ふふふ。
　私も。」


『わーーーー。
　やべぇ、何これ。
　ニヤけるわ。』



そう言って顔が緩む二階堂くん。







その時、私のスマホが鳴った


画面には《北山 宏光》


「もしもし！北山さん！！！！」



【わー。うるせーな。】



「もー！！ちゃんと言ってくださいよ！」


【ははっ！だってお前が聞かないから。笑
　二階堂、足以外は元気だったんだろ？】


「全然問題なさそうです。」


【そっかそっか！
　よかったわ！
　まぁ、でも足捻挫してっから不便だし今日はついててやれよ。
　小林、今日は有給扱いでOKでたから！】


「いいんですか？」


【こっちは大丈夫だから。
　二階堂連れて帰ってやって！
　よろしくな。】


「わかりました。
　ご迷惑おかけしますがよろしくお願いします。」


【じゃぁな！】


そう言って電話は切れた


『北山さん？』


「うん。
　私、有給扱いになったから二階堂くんのおうちまで一緒に行くね。」

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