君を見てる ３

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紙を手に取る二階堂くん


そしてジッとその紙を見てる


何が書いてあるんだろう？



パッと顔を上げると目が合う
そしてそのまま一直線にコチラに向かってきた


『A先輩！
　来て！』


そう言って手を差し出された。


「え？！」

突然過ぎて対応できずにいたら


『早く！』


手を引っ張られて走り出した。


必死で走る。
待ってー！
私そんなに早く走れない…


1着でゴール



はぁはぁ…


「疲れた…」


『A先輩、ありがと。』



「遅くてごめんね。
　…なんて書いてあったの？」



『【頼れる先輩】ですよ。』


そう思ってもらえてるの？



「ふふ。
　なんか照れるね。
　ありがと。」


『いえ…。』


すごく久しぶりに会話した。
ただそれだけのことなのになんだか嬉しい。


『次もA先輩とですよね。
　よろしくお願いします。』


「こちらこそ。
　重たいだろうけどごめんね。」


次の競技はパン食い競争

ただのパン食いじゃなくて男女ペアで女子がおんぶされる形でのパン食い競争


私のペアは二階堂くん


ねぇ。
さっきの二人三脚といいパン食い競争といい…
これ、北山さんがペア決めてるよね？

やりやがったなー…


スタート位置に並ぶ

私たちの前の組には千賀くんと花央里ちゃん

『千ちゃんがんばって走ってねー♡』

『うん。俺がんばるからちゃんとパン取ってね！』


相変わらずラブラブですな。


千賀くんたちの組がスタート

2人は息のあった感じで余裕で1位でゴール！
さすが！


次は私たちの番

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