君を見てる ３

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『で？
　お困りなら話は聞きますけど？』

そう言ってグイッとビールを飲み干した北山さん


『すみませーん！
　生もう1つ。』


上司に恋愛の相談なんて…
しかも北山さんは綾菜と違ってどちらの相手も知っている

『両方に言い寄られてんの？』


「う…
　まぁ、そんな感じです。」


『まぁそれでなんかがあってあいつらがバチバチしてるってことか？』


焼き鳥を頬張りながらも話を聞いてくれる


『ま、簡単だな。
　どっちか選ぶしかないんじゃね？』


いや、
そんなのわかってます。



「…選べなくて困ってるんです。」



『へー。
　どっちともシテみたら？』



？！？！？！



『体の相性っての？
　それも大事な要素じゃね？』



「もう！！！
　なんてこと言うんですか！！
　セクハラです。」



『んは！
　そうかもな。
　ちなみにどっちともシテねーの？』


「ノーコメント！！」



『ぬはは！
　そっかそっか。
　んじゃ、俺とシテみる？』



「はい、完全にアウトでーす！」



『ははは！
　悪りぃ悪りぃ。』


もう…


『でもさ、体の相性でもなんでもいいから
　なにか決め手にあることがあれば決めれんじゃん。
　お前が譲れないって思う何かでいいんじゃねーの？
　お前が悩んで決めたんならあいつらも納得すんだろ。』


そうやってアドバイスをくれた。
ふざけてる感じでもこうやってちゃんと部下のことを考えてくれる。

ややセクハラ気味だけどそこは北山さんのキャラだから許してる。笑


「ありがとうございます。」


『なーんも。またなんかあったら言えよ。』


「はい。頼りにしてます！」

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