9. ページ9
30分ほど移動してあるマンションに到着した
そこは私が住んでいるマンションなんて比べ物にならないほどの高級マンションだった
「え……ここで住めるの?」
『ふふ。
3ヶ月限定だけどね。』
スゴすぎてポカーンとした顔になってしまった私を見て
田中さんが笑った
マンションというよりも高級なホテルと言った雰囲気だった
車を停めて部屋に向かう
部屋は13階
エレベーターを降りてすぐの部屋だった
田中さんが鍵を開けて中に入ると
玄関に男物の皮靴が1足あった
もう……いるのかな?
急に緊張し始めた
『失礼します。』
そう言ってリビングに入る田中さんの後に続く
「……失礼します。」
ゆっくりと目を上げると
私たちの声に振り返りメガネをかけたスーツの男性が立ち上がった
……この人?
『初めまして。』
その男性は私たちに近付くと
名刺を差し出した
『私、ジャニ ーズ事務所のマネージメントを担当しております大久保と申します。』
『田中と申します。
よろしくお願いします。』
2人はそう言って名刺を交換した
………って今、ジャニ ーズ事務所って言ったよね?!
【あの】ジャニ ーズ……だよね?
私は驚いて息を呑んだ
じゃぁ私の相手って……
一体誰なの?!
そんなことをグルグルと考えている間に
マネージャー同士は淡々と話を進めていた
私の紹介だったり
お互いの連絡先を交換したり……
『Aも大久保さんと連絡先交換しといて。』
「あ、はい。」
田中さんに促されて
私も大久保さんと連絡先を交換した
『何か困ったことがあれば僕でもお手伝いしますので遠慮なくご連絡ください。』
『はい。
ありがとうございます。』
大久保さんは優しく微笑んだ
……この人は一体誰のマネージャーなんだろう
177人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:桃マスカット | 作成日時:2023年8月2日 14時