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それから45分ほど経った時にインターホンが鳴った
田中さんだ


「どうぞー。」

そう言ってオートロックを解除して田中さんを待った
しばらくして今度は玄関のインターホンが鳴ったから
玄関まで田中さんを迎えに行った

「はーい。」

『お待たせ。』

田中さんはそう言ってビニール袋を私に見えるように持ち上げた

「ありがと!」

袋を受け取ってまたリビングへ戻った

『これも。』

田中さんはそう言って紙袋をソファの上に置いた
多分私の着替えとか化粧品が入っているんだろう

「ありがとう。」

『明日の予定はボイトレとダンスレッスンだから自分で行けるよね?』

「うん。
 大丈夫。
 前の家より近くなってありがたい。笑」

私が1人で住んでいたところよりはるかに都心に近づいた

『ダンスレッスン終わりの16時に迎えに行くわ。』

「ありがとー。
 お願いします。」

『じゃ、なんか困ったことあったら私が大久保さんに連絡してね。』

「了解しました。」

それだけ言うと田中さんはすぐに部屋を出て行った






早めに夕ご飯を食べて半身浴でもしよ


そう思って
買ってきてもらったサラダを食べる準備をした

私の大好きなスモークサーモンサラダ

サーモンとアボガドが入ってて野菜もたーっぷり
ドレッシングはいつもノンオイルのトマト&シソをチョイス

トレーナーの先生からAは太りやすいから体型維持に気をつけるようにと耳が痛くなるほど言われている


たっぷりのサラダをゆーっくりとしっかり噛んで時間をかけて食べることで私の満腹中枢をごまかしている



……北山さんとか体鍛えてるだろうし
太らない方法とか教えてもらえるかな?


そんなことが頭をよぎったけど
馴れ馴れしくそんなことを聞いていいものかも少し迷った


私たちは今日が初対面


仲良くできるならしたいけど
北山さんがどう思ってるのか分からないし
今はまだそんなことはできないと思った

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作者名:桃マスカット | 作成日時:2023年8月2日 14時

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