ラナンキュラス (ページ4)

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乱暴な王子様-高校生×同級生- ページ4

『ねぇ、A。
　今日も玉森先輩見に行くでしょ？』

華にそう言われて

「うん。もちろん行く！」

私は即答した

私と華の放課後のいつものルーティン
バスケ部の玉森先輩を見に行くことだった

憧れの玉森先輩

【王子様】って言葉がぴったりの人

そんな玉森先輩は超人気者で
毎日毎日いろんな女の子がバスケ部の練習を見学している

私と華もその中の1人

「今日も授業終わったらダッシュね。
　早く行かないといい場所取れないし。」

って華と話してたら

『お前らほんと暇だな。』

ってアイツがチャチャ入れてきた

「うるさい。ニカ黙って。」

イラッとしてそう言い返したら
ニカも負けじとさらに言ってくる

『いやいや、だって毎日毎日ただ見てるだけなんだろ？
　もっと他にやることねーの？』

………ムカつく

「玉森先輩は誰かさんと違って毎日見てても飽きないくらいカッコいいですから。」

『は？』

「ほんとのことだし！」

こんな言い合いは日常茶飯事のこと

ニカとは小学校から一緒で
昔は本当に毎日のように言い合ってた

腐れ縁ってこう言うことを言うのかな？

結局、中学校も高校も同じ学校に進学してなんなら高校では同じクラスになった

小学生の頃から中身が全く変わらないニカ

精神年齢で言うと5歳で止まってるんじゃないかと思う

昔からずーーーっと私の嫌がることばっかり言ってくる

6時限目の授業が終わり

チラッとニカと目が合ったけど

「さ、華！
　あんなこと言うやつは無視してイケメンの玉森先輩見に行こ！」

とサッと席を立った

『ふふ。
　はいはい。』

華は笑ってるけどニカは明らかに口を尖らせて怒っていた

きっと自分のことを言われてるからだろう

『じぁね、ニカちゃん！』

ニカにあいさつしてる華の腕をひっぱって
体育館へと急いだ