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私も立ち上がってキッチンに入って
後ろから高嗣に抱きついた
『え、何?』
「んーん?
藤ヶ谷さんかっこいいって言ってごめんね?
私にとっては高嗣が1番だよ?」
そう言って甘えてみた
『…………いや、ガヤさんがかっこいいのは間違ってない。』
ちょっと考えて高嗣はそう言った
「ふふ。
間違ってないのに怒られて私はどーしたらいいの?」
『………確かに。』
そう言って高嗣が困った時にする困り眉で口角がクッと上がった顔で振り返って
今度は正面から私を抱きしめた
『……ごめん。』
「いいよ。ヤキモチだもんね?」
『え?違う。』
「ふふ。
ヤキモチだよ。」
『違うって!』
「素直じゃないなー。笑」
ま、素直じゃないそんな高嗣が好きなんだけどね
「ランキングが最下位でもいいの。
高嗣の良さは私だけが知ってればいいんだから。
だから拗ねないの!」
『だーかーらー、拗ねてないってば!』
もう、ほんと素直じゃない
そんなことを言い合ってる間もずっと私の腰から手が離れなくて
私の頬に頬を寄せてきて離れない高嗣
ほんと、言葉と態度がいつも正反対なんだから
「じゃ、次ゲストで行った時には高嗣にいい点つけるね?」
『………それはそれで番組成立しなくなるかも。』
「あはは!
そうかもね?」
そう言って笑ったけど
高嗣はまだ何か考えてる風で………
「どしたの?」
『いや………
やっぱAはもうゲストに来ないで。』
「え………なんで?」
一緒の番組とかやっぱり不安なのかな?
って思ってたら
『………メンバー、みんなかっこいいから会わせたくない。』
そうボソッと言った
『あークソッ!
めっちゃダサいけどそんなこと思うくらいAが好きなんだよ!』
そう言って私を痛いほど強く抱きしめる高嗣が愛しくてたまらなくて
また今度は玉森さんかっこいいって言ってみようかな?
って意地悪な気持ちが芽生えてきていた。。。
---The END---
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作者名:桃マスカット | 作成日時:2023年1月15日 23時