#No! No! (ページ9)

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それから1時間強、二階堂さんからLIVEの演出についての説明を受けた

ほんとに二階堂さんが考えてるんだ……

初めて聞いた時に失礼ながら信じてなかった私……

だってジャニーズの人って歌もお芝居もバラエティもやっちゃうし、
絶対忙しいはず
そんな人たちがLIVEの演出？？

まさかーって……

きっと名前だけで実際は別の人が考えてるんだろうって……

けど説明を受ける限り

確実に本人が考えているであろう感じだった

そして打ち合わせ中の二階堂さんの姿がTVで見ていた彼のイメージとあまりにもかけ離れた姿に驚いた

バラエティで見るおちゃらけた姿など微塵もない

私は自分の失礼な考えを即座に改めた

『こんな感じなんですけど……
　まぁ本番になるまでにいろいろとプランも変わったりするのでその都度要望が出るかもしれませんのでよろしくお願いします。』

『わかりました。
　それはまぁ、臨機応変ってことで。』

『そおっすね。』

チラッと時計を見る二階堂さん

『そろそろ玉が入ってるかもしれませんね。』

『衣装担当は玉森さんでしたよね？』

『そうです。
　だから衣装とヘアメイクのイメージはそっちに聞いてもらった方がいいと思います。
　そっち行きましょうか。』

そう言って席を立った

スタジオ的な場所に移動すると
そこには打ち合わせ中の玉森さんがいた

パッと一瞬顔を上げたが打ち合わせ中だと言うこともありまたテーブルの上の紙に目線を戻した

『まだ打ち合わせ中みたいですね……
　すみません。ちょっと待っててくださいね。』

二階堂さんはそう言って玉森さんとは別サイドにあったテーブルの方へと向かった

チラリと玉森さんの前にある沢山の紙が見えたが……

どうやら衣装のデザイン画のようだった

『これ、もう少し丈長めにできますかね？
　……んー、、ダンスの時邪魔かなぁ？
　2パターンの試作品作ってガヤに試着してもらってくれる？』

そんな会話が聞こえてきた

こちらも本格的に玉森さんがデザインしてるんだってびっくりした

真剣な眼差しでデザイン画を何枚も見比べていた