#No! No!

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次の日


昨日より早めにスタジオに着いたのに
そのにはもう玉森さんがいた

「おはようございます。」

『あ、おはようございますー。』

「玉森さんいつも早いんですね。
　……私、何時に来たら勝てます？笑」

『ふふ。
　なんですかそれ。
　メンバーみんな朝早いんですよ。
　みんな好きでしてることだから早く来なくちゃとか思わなくて大丈夫ですよ。』


心の中を見透かされた感じだった


どこかでみなさんより早く来なくちゃと義務的に思っていたのかもしれない


『ま、でも早く来るとちょーっといいことあるかもしれないですよね。』



「え？」



『これ、ほんとはミヤッチにあげようと思って買ってきたけど、
　Aさんの方が早かったからあげる。』


そう言って玉森さんはスタバのアイスドリップコーヒーをくれた


「い、いいんですか？
　宮田さんに申し訳ないです……。」


『だいじょーぶ、だいじょーぶ！
　ミヤッチには内緒ね！』


そう言って口の前に指を置いてシーッと言うポーズをとった


「ありがとうございます。」


『ね、いいことあったでしょ？
　早起きも悪くないなって思えばいいんですよ。』

そう言ってくしゃっと笑った

「ふふふ。
　そうですね。」


ポジティブなその考え方が素敵だなと思った


ほんとはブラックのコーヒー飲めないくせにせっかくもらったからと一口飲んだ


……だけどやっぱり苦くて



休憩のコーヒー用に置いてあったコーヒーフレッシュをこっそりもらって足したのは玉森さんには内緒だ





それから次々と他の皆さんも現れた


「おはようございます、千賀さん！」


『Aさん、昨日はすみませんでした。』


「いえいえ、全然です。
　頼まれてた商品、こちらです。
　余ったお金は中に入れさせてもらってます。
　あと、領収書が必要かどうかわからなかったので念のため頂いてます。」


『ありがとう！
　これ、お礼です。
　受け取って？』


「え？
　いえ、お仕事の一つだと思ってるので大丈夫ですよ！」


『いいからいいから。
　ほんと大したものじゃないし。
　ドラッグストアとかでも売ってるパック。
　俺たくさん持ってるからお裾分け！』


ニッと笑って私の手にポンっとパックを置いた


「ありがとうございます。」


強引な千賀さんのお言葉に甘えて素直に頂くことにした

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