#No! No! (ページ2)

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前日、遅くまで飲んでいたため
頭がダル重くて

私は結局10時過ぎまでゆっくりと朝寝坊してしまった

次の日が休みだとつい飲み過ぎてしまう

「高橋さん、めっちゃ飲ませるから……。」

そう自分で自分に言い訳をしながら
ゆっくりと起き上がった

朝起きたままの状態でキッチンに向かう
休みの日はとことんグータラしてしまう

野菜スープを温めてる間に
ベーコンエッグを作り、食パンをトーストする
そしてカフェオレを入れる

撮り溜めてあるドラマを見ながらごはん

お昼もこれで兼用だ

エネルギーの補給が終わったところで私の活動がスタートする

今日は彼氏の直哉が来る日だった

直哉とは付き合って3年ほどだった
友達の紹介で出会った

直哉はごくごく普通の会社員

だから美容師の私とはなかなか休みが合わなかった

デートに行くにはどちらかが休みを取らなければいけなかった

今日は私が休みだから直哉が仕事終わりにうちに来てくれる予定だ

なので部屋の掃除をして夕ごはんを準備して彼を待つ予定だ

バタバタといろんなところを掃除
久しぶりに会えるしきちんとしておかなきゃ

夕ごはんは直哉の好きなハンバーグの予定

掃除が終わって慌ててメイクをして食材を買いにスーパーへ

そしてハンバーグを作って彼の帰りを待った

もうすぐ来るかな？
と思っていた19時すぎ

インターホンが鳴った

「はーい。」

画面に見える直哉を確認してオートロックを解除した

そしてすぐに部屋のインターホンが鳴る

「いらっしゃい。」

『やほ。
　これお土産。』

そう言ってコンビニで買ったであろうスイーツをくれた

「ありがと。
　ごはんすぐ温めるね。」

『うん。
　腹減ったー！』

そう言うと直哉はスーツのジャケットを椅子の背もたれにかけてネクタイを緩めた

『お。
　ハンバーグじゃん。
　やった♪』

子供みたいに喜ぶ直哉をかわいいと思った