#No! No! (ページ1)

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やった……

ついに憧れだったMACOTOさんのアシスタントになれる！

受け取った封書を開けて
《採用》
の文字を見て

手指の震えが止まらなかった

ずっと憧れていた人だった

専門学校の時に特別講師で1回講義を受けた時に
技術はもちろんのこと人間的にもなんてすごい人なんだろうと思った

アシスタントの空きはないか定期的に確認していたがなかなか募集にはならず

ずっと美容師として働いていたが……

やっとタイミングよく求人を見つけた

迷わず即応募

そして

今日、この封書を受け取った

1ヶ月後には私はMACOTOさんのアシスタントになれる

嬉しすぎて少し浮いてるんじゃないかと思うくらい浮き足立っていた

すぐにサロンの店長に報告したら
『え！すごいじゃん！！
　おめでとう！
　じゃぁ、1ヶ月後には退職だねー。
　あ……準備もあるしもう少し早い方がいい？』
とものすごい勢いで喜んでくれた

予約を確認するとまだカットデビューしてそんなに経っていない私にはそんなに予約もなく……
3週間後に入っている予約が最終だったので
それ以降の予約枠はその場でクローズしてくれ、
私の退職日は3週間後となった

『これからは自分の好きな仕事をやれるんだね！』

と迷惑をかけるにもかかわらずサロンのメンバーはとても喜んでくれた

次の日が休みだったこともあり
店長と直属の先輩だった高橋さんが飲みに連れて行ってくれて
転職祝いをしてくれた

『がんばれよー。』

『大変だろうけど、負けんなよ。』

とありがたい言葉をいただいた

絶対に大変な世界が待っている

今まで私がいた世界とはまた違う世界

新しい扉を開くのに不安もたくさんある

けどワクワクもしてる

自分が望んで飛び込む世界だ

やれるとこまでやってみたい

そう心に決めていた