君を見てる ２

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ちょっぴり薄暗くなってきた頃

『A、ちょっといい？』


藤ヶ谷くんに呼ばれる


「うん？
　どうしたの？」


ウッドデッキから部屋の中に入る


『そろそろニカのケーキ出す？』


…呼び方がニカになってる。笑


「そうだね！
　準備するね。」


ケーキを箱から出してお皿へ

ロウソクを並べて…


『火は俺が付けるよ。
　貸して？』

藤ヶ谷くんが火をつけてくれる。


「じゃ、私が運ぶね！」


お皿を持って窓際へ






『おーい！
　みんな！！』



藤ヶ谷くんがそう言うとみんなが一斉に注目する








「♪Happy birthday to you♪」






歌いながらケーキをテーブルへ


『えっ？！
　マジ？！』


二階堂くんは顔を赤くして照れてる。
でもすごく嬉しそう！


『めっちゃ嬉しいんだけど！』


『おめでとー！』


『ほら、ロウソク消して！』



ふーーーーーー



パチパチパチ…



『じゃ、まず主役にケーキ食べてもらおうぜ。』


…藤ヶ谷くん、悪ガキの顔になってますけど。


『A、これで出来るだけおっきくとってあーんしてあげて。』


まるでファーストバイトじゃん。笑
どこで見つけてきたのかおっきなスプーンを渡される。
これ、きっと大皿の取り分け用のやつだよね？



『ほんとは顔面ケーキやりたいけどあとのメンバーが食べれなくなっちゃうしもったいないからね。』


「じゃ、これくらい？」


ケーキの1/4くらいをスプーンですくう。



『いや、A先輩！
　それは無理っしょ！！』


「ふふ。
　いけるいける！
　はい、あーーん。」


二階堂くんの口にケーキを運ぶ。


口に入れようと必死な二階堂くん。

みんなが期待しているであろうから鼻とほっぺにグイッとクリームを付ける。


『A先輩！
　無理って言ったじゃん！！』


クリームだらけの顔でそう言う二階堂くん。


「あはは。
　ごめんね！」

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