君を見てる ２

90 ページ40

観覧車を降りてからお土産を買って

まずは二階堂くんのお家へ


到着すると本当にうちから5分くらいのところ


「本当にこんなに近かったんだね！」


『そうなんすよ。
　びっくりでしょ。』


そこからビアガーデンまで歩いていく


ビアガーデンは二階堂くんのリクエスト


『横尾さんとこも美味しいから好きなんですけど夏らしくたまにはビアガーデンもいいかなって。』


「そうだね。
　夏しか行けないもんね！」






日が暮れたとは言え暑かったこの日
ビアガーデンまでちょっと歩いただけで汗がじんわり

席に通されて
まずはビール！！

「『かんぱい！』」


ゴクゴク


「はーーー
　喉渇いてたからめっちゃ美味しい！」


『はは！
　A先輩ってほんとうまそうにビール飲みますよね。』


「あ。
　おっさんだと思ったな？
　藤ヶ谷くんにはいっつも言われるんだよね。」


あ。
しまった。

ナチュラルに藤ヶ谷くんの名前を出してしまった。
きっと嫌だよね？


『ふふ。
　そんなことないですよ。
　俺は彼女とビール飲めるのとか理想です。』


《彼女》って言うワードにドキッとする


『あと、さっき藤ヶ谷くんって言った後に
　しまったって思ったでしょ。
　顔にちょっと出てるから。』


マジか…
バレてる


『A先輩わかりやすいね？
　それは気にしないで？そう思うってことはまだ藤ヶ谷さんのこと好きってことだよ。
　だから…普通になーんも思わずにそう言えるようになるまで俺はがんばるからさ。』


…そう言うことなのかな？



私はまだやっぱり藤ヶ谷くんが好きなんだろうか



けど二階堂くんといるとすっごく楽しいよ？



今は自分の気持ちがよくわからない



二階堂くんのこと、好きになり始めてると思うんだけどな

91→←89

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す