君を見てる ２

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ずっと黙っていた藤ヶ谷くん
なんだか不機嫌そうな表情

『…ほんとに一緒に寝たんだ。』


ボソッとそう言ったように聞こえた。


「え？」



『あ、いや。
　飯食おうぜ！
　A作ってくれたの？』


そう言った時にはいつもの藤ヶ谷くんの表情に戻っていた
さっきの表情は…気のせい？


「うん。
　作ったって言ってもパンは買ってきたやつだけど。」


それからみんなで朝ごはんを食べて、
昨日の飲み会の形跡を片付けることにした。


私と花央里ちゃんは食器やグラスを洗って片付ける

二階堂くんと千賀くんは中庭の片付けと掃除

藤ヶ谷くんは掃除機

玉森くんはゴミや空き缶とまとめて袋に入れてくれた


みんなで手分けしてやるから手早く終わった


チェックアウトまでまだ少し時間がある


暑いからまたズボンの裾をまくってプールに足だけ浸かる

「気持ちいいー」

体動かしたあとだから余計に気持ちよく感じる



昨日、今日と怒涛の2日間だったな…


ふふ。
これは帰ったら間違いなく綾菜に報告しなきゃいけないやつ

そう思ってると横に藤ヶ谷くんがきた



私、顔ニヤけてなかったかな？！




『お、気持ちいいな。』

「ね！」

『この後さ、海鮮丼が美味しいとこがあるからそこに行こうと思ってるんだけど…
　せっかくだから観光もして帰りたいなって思ってるんだよね。
　なんか知ってる？』

「えーーー…
　うーん…
　そうだ！チェックアウトの時に管理人さんに聞いてみたら？
　地元の人しか知らないとか知ってるかも！」


『確かに！
　それいいかもな。』


そうこうしているうちにチェックアウトの時間になった

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