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約束の日




お店の近くで待ち合わせをした





少し早めに着いたつもりだったのになっちゃんはもう待っていた

「お待たせ!」



『A!
 久しぶりー!
 元気だった?』



「うん!
 ランチ誘ってくれてありがとうね。」



『私もAに会いたかったし。』


久々の再会を喜びながらお店に向かった



なっちゃんが予約してくれてたおかげでお店にすんなり入れた
後から入ってきた数組が
「満席で……。」
と断られてるのをみると人気店なんだなってことがわかった



注文は
私はリゾットランチ
なっちゃんはパスタランチにした



食事が届くまでの間もなっちゃんの近況を聞いたりしていた


デザートに入る頃
話はかずくんの転勤の話になった



『まさかAが東京に戻ってくるなんてね。』


「ね。
 人事発表の時期じゃなかったからびっくりしちゃった。
 でも全然知らないところに行くよりはよかったよ。」



『それねー、、、
 なんでこんな変な時期に異動になったと思う?』



なっちゃんが意味深にニヤリと笑った



「え?
 誰かが急に辞めたとかじゃないの?」



『さすがAだね。
 鋭い!』



そう言って私を指差した
私が鋭いわけじゃなくかずくんがそう言っていただけなんだけどな……笑


『辞めたのはAの知らない若い子なんだけどね……
 辞めた理由がさ。。。
 加藤課長覚えてる?
 あ、Aがいたときにはまだ課長じゃなかったかな?』



加藤さん……
私がいたからはまだ係長だったかな


「覚えてるよ。」


確か後輩にも熱心に指導してくれる熱い人で
仕事に対しては厳しかったけど
普段は職場の雰囲気を明るくしてくれるようなムードメーカー的な上司だったイメージだった


体育会系?って言ったらいいのかな



「加藤さんがどうしたの?」




『辞めたその若い子と不倫してたの。』









[不倫]ってワードに思わずドキッとした

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作者名:桃マスカット | 作成日時:2022年2月25日 7時

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