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*-M side- ページ9

そんなことを考えていたから食べてる間すっかり無言になってしまっていた


なんとなく気まずい間………


「『あの……』」

声が重なる


「あ。ごめん。
 どうぞ?」


『あ………いや、あの……。』


『Aちゃんって………玉とかどう思う?』

ほんとは俺のことどう思うって聞きたいのに聞けなくて変な質問をしてしまった

「え?
 玉森くん?」

ほら、Aちゃんも突然過ぎてキョトンとしてる

『玉ってかっこいいじゃん?
 女の子ってやっぱみんなあんな感じが好きだよね?』

でももうフォロー出来なくてペラペラと変なことを口走ってしまってる
ダラダラと汗も流れてきた

「………玉森くんはカッコいいと思うけど…。
 でも女の子がみんな玉森くんが好きとは限らないと思うけどな。」


『そっかなぁー?
 俺が女の子なら絶対玉だけどな!
 はは。』


「ふふ。
 けどさ、その玉森くんは宮田くんのことが大好きなんだろうなって思うよ?
 玉森くん、宮田くんといる時が1番いい笑顔だから。」

そうやってAちゃんは笑った


やっぱり玉のこと………よく見てんのかなって思うとちょっと悔しくなった


『Aちゃん、やっぱり玉のこと好きなんじゃないのー?笑
 よく見てるじゃん。笑』


「え…………。」

自分の悔しさとか嫉妬心を見せたくなくて冗談ぽく伝えたその言葉でAちゃんの表情は一変した


「そんなこと……ないよ。」



え………


ヤベ………


怒らせた?


なんとか笑わせないと



『や、まぁ……
 俺はモテないの慣れてるからさ!
 玉より俺の方がいいなんて人いるはずないから!笑』


俺的にはAちゃんを笑わせたつもりだった


けどAちゃんはニコリともせず……


あれ?
完全にスベったかな


……そう思った時



「………なんで。」




『えっ?』




「なんでそんなこと言うの?」




Aちゃんの顔は完全に怒っていた




何で急に怒ってるのかわからなくて俺は戸惑った




え?!
なんで怒ってるの?


そう思った次の瞬間


Aちゃんの目から涙が溢れた


え?
泣いてる?

*→←*-M side-



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作者名:桃マスカット | 作成日時:2021年9月14日 23時

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