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*-M side- ページ11

え?


なんて………言った?


あまりに小さな声だったし……
僅かに聞き取れたけど………

俺のこと………好きって言った?

うそだ

絶対俺の聞き間違いだ

『え?なんて言ったの?』

そう聞き返すと
俯いていたAちゃんは顔をあげた


その顔は真っ赤になっていた

「だから……
 私は宮田くんが好き!!」

今度はハッキリ聞き取れた

俺が好きだって


『えっ………えぇ?!
 ほ、ほんとに?』

嬉しすぎて口元がゆるゆるに緩んでしまう


「もう!!
 2回も言わせないでよ!」

そう言って怒ってる口調のくせに真っ赤な顔を押さえて照れてるAちゃんがたまらなく可愛くて………

頭をよしよしと撫でた


「なんで私に言わせるのー!」

とちょっと怒った顔をしたけど……
全然怖くなくて……
むしろ可愛いと思ってしまう

『え?俺……言わせたつもりないけど……。』

「だって俺のことどう思うって言ったじゃん!」


『…………あ!
 そかそか。
 そう言っちゃってるね。』

Aちゃんに言われるまで全然気が付いていなかった


「ひどい……。
 どうしていいのかわかんなかったんだけど。」


『あはは。
 ごめんごめん。』

この様子からしてきっとすごく頑張って言ってくれたんだろうな

そう思うとAちゃんがとても愛しく感じた

『Aちゃん?』

「ん?」

『すごく頑張って好きだって言ってくれたんだよね?
 ありがとう。
 俺の方から言わなきゃいけなかったのにごめんね。』

『今まで俺に近付いてくる女の子はみんな玉目当てだと思ってたんだ。
 と言うか実際そうだったから。
 けど……Aちゃんが俺のこと好きだって言ってくれてすごく嬉しかった。
 俺の方こそAちゃんが大好きです。
 俺で……いいのかな?』

そう言うとAちゃんは嬉しそうにはにかんで笑った


「ふふ。
 私は宮田くんがいいんだよ。
 私と付き合ってください。」


『やったぁ!』


嬉しくて思わずAちゃんを抱き寄せた


「ひゃっ……!」


『かわいいなー。』


口から出てしまっていた


「あの……ちょっと照れるんだけど。」


『え?だって可愛いから。』


「やめて………。」

そうやって照れるAちゃんが可愛すぎて……
俺はこれからも可愛い可愛いって言い続けるんだろうな


俺がいいって言ってくれて……ありがとう




-----THE END-----

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作者名:桃マスカット | 作成日時:2021年9月14日 23時

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