This CRAZY loVe 2

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藤ヶ谷くんの誕生日当日

昼休みにお弁当を食べようと休憩室に入ると
そこには二階堂くんと横尾くんがいた


『Aさん、休憩？』


そう言いながら1つ席をズレてスペースを開けてくれた横尾くん


「うん。
　お邪魔しまーす。」


お弁当を置いて冷蔵庫からお茶を出す



『今日は何？』


二階堂くんが私のお弁当を覗く


「こーら！
　見ないでよ。
　今日は朝慌てて作ったチャーハンだよ。笑」


朝急いでちゃちゃっと作って可愛くもないタッパーに詰めたチャーハン


今日に限ってそんなお弁当だった


電子レンジで温めて一口目を食べた時に藤ヶ谷くんも休憩に入ってきた



『お疲れーっす。』



『ガヤさん！
　誕生日おめでとー！』



藤ヶ谷くんが座る間もなく二階堂くんがそう言って立ち上がった


そして自分のロッカーから
ビールと酎ハイを取り出してポンッと藤ヶ谷くんの座るであろう席に置いた


『サンキュー、ニカ』


『じゃ、俺はこれ。』


そう言って横尾くんは紙袋を渡した


『何？』


藤ヶ谷くんは早速中身を出している


『横尾チョイスのレトルトカレー5個セット！笑』


『おー！
　めっちゃ美味しそうじゃん。
　サンキュー。』


次々にプレゼント攻撃が始まったからちょっと動揺した

……だって私は何も用意してない


『じゃ、今日の昼飯はカレーにしようかな。
　レトルトのご飯買いに行ってくるわ。』


そう言って藤ヶ谷くんが出て行こうとしたから
私は慌ててタッパーの蓋を閉じて立ち上がった

「藤ヶ谷くん！
　私もコンビニ行く！」


『え？
　食べてる途中なのに？』


「いいから。
　行こ！」


不思議そうな顔をした藤ヶ谷くんを連れ出した


『どしたの？急に。』


「こんなにみんながプレゼント用意してるなんて……
　知らなくて。
　私も藤ヶ谷くんに何か奢るよ。」


『ふは！
　そう言うこと？
　Aさんはいいよ。』


コソッと私の耳に口を近づけて……
『ごはん、作ってくれるんでしょ？』
そう言った


囁かれた側の耳が熱くなる





いや、そうだけど………


「みんなの手前もあるし…….ね。」

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