This CRAZY loVe 2

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それからも私は不意に藤ヶ谷くんを目で追っかけてしまうことがあった



はぁ…………



何やってるんだろ、私



かずくんと結婚してるのに



自己嫌悪を持ちつつ
かずくんだって若い女の子とご飯行ってるんだからいいよねと言う反抗心も少しあった



6月に入り

季節は梅雨



梅雨の晴れ間で今日は雨は降っていなかった


雨の合間にと思うのか荷物を持ち込むお客さんが多く忙しい日だった


お昼休憩中

コンコンコン


「はい！」


ガチャ


入ってきたのは伊藤さんだった


『Aちゃんごめん。
　休憩中だって言うのに中野さんが聞かなくて……
　来てくれる？』


「はいはい。
　大丈夫ですよ？」


そう言って受付に向かった


「こんにちは、中野さん。
　どうされました？」


『休憩中にごめんごめん。
　どうしてもAさんに会いたくてね！笑
　野菜たくさん取れたからまたもらってよ！』

カウンターには段ボール2箱分の野菜
中にはきゅうり、スナップエンドウ、空豆……
さらにとうもろこしも

「えー！
　こんなにいいんですか？」

『とうもろこしはうちも貰い物なんだけど…
　たくさんもらったからAさんには特別ね！』

「ありがとうございます！」


いつもいつもありがたい


『伊藤さんも半分持って帰ってね！』


『ありがとうございますー！
　Aさん入ってから中野さんが野菜持ってきてくれるから助かるわ〜！』


『僕はAさんファンだからね♪』


「またそんなこと言ってー。笑」


冗談を言いながら中野さんは帰って行った


『けど今回はほんとたくさんね。』


「ですね……
　車持ってこないと厳しいかな。」


そう話していると



『戻りましたー。』


藤ヶ谷くんが配送から戻ってきた


『何、また中野さん？笑』


『そうなのよー！
　中野さん、ほんとAちゃん好きよね。』


けど……
今回はほんとに多い


『……Aさん、これ持って帰れるの？
　自転車でしょ？』


「うーん……
　1回帰って車でまた取りに来よっかなって。」


『俺、今日早番だし運ぶの手伝ったげようか？』



「え？
　だって藤ヶ谷くんだって原付でしょ？」


『あぁ、置いて帰っても大丈夫だから。』


『そうした方がいいわよ！
　Aちゃん、手伝ってもらいなよ。』

伊藤さんもそう言うから手伝ってもらうことにした


『伊藤さんは車に乗せればいい？』

藤ヶ谷くんはそう言って伊藤さんの野菜を運んであげた

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