13 ページ45
梨沙…………ごめん
「…………付き合いたい。」
玉ちゃんの優しい眼差しにほぐされるように
気持ちが口から溢れてきた
と同時にポロポロと涙が溢れた
「私、玉ちゃんの彼女になりたい。」
『うん。』
そう言って泣いている私を慰めるように優しく抱きしめてヨシヨシと背中をさすってくれた
『正直に言ってくれてありがと。』
こうして私たちは付き合うことになった
次の日
私はまず梨沙に報告することにした
玉ちゃんには
『大丈夫？』
と心配されたが……
これは私が言わなきゃいけないこと
意を決して梨沙のところへ向かった
「梨沙、話があるの。」
『…………ん。わかった。』
梨沙はたぶんそれで全てを察したようだった
昨日と同じように中庭のベンチに並んで座る
今度は私から話さなくちゃいけないのになかなか言葉が出てこない
………きっと梨沙も昨日こんな気持ちだったんだろうな
『………タマと付き合うんでしょ？』
梨沙が先に聞いた
「………うん。
ごめん…………。」
『謝らないで。
お互いが好きなら当然だよ。
……………けど…………。』
『…………ごめん。
さすがにすぐに笑顔で祝福はできないや。
しばらくAとは離れたい。』
涙目でそう言った梨沙
「うん………。
わかった。」
私がそう言うと梨沙はサッと立ち上がり教室へと向かっていった
梨沙を裏切ったんだから当然の報い
「はは………。当たり前だよね。」
私はベンチから立ち上がれないでいた
『Aちゃん？
大丈夫だった？』
梨沙と入れ替わりに玉ちゃんがベンチへと座った
「……大丈夫じゃなかった。」
『え？』
「しばらく離れたいって。
当然のことだけど………
やっぱ辛いや。」
泣きそうになった
でも泣きたいのは梨沙なんだから私は泣いちゃダメ
グッと奥歯を噛み締めて涙を堪えていた
『そっか。
大丈夫だって！
2人の仲はきっとこんなことじゃ変わらないから。
ちょっとの間はしんどいかもだけど…。』
そう言って玉ちゃんが私の頭をポンッと軽く抑えたから
その拍子に1粒だけ涙が落ちてしまった
うん……。
そうだといいな。
そう思ってしばらくがんばることにした
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 195人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「Kis-My-Ft2」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
桃マスカット(プロフ) - pinkgreen_Flowerさん» 続きを書けるようにの間違いでした(＞＜)失礼しました！ (2021年4月1日 13時) (
レス) id: 21ddaf22cf (このIDを非表示/違反報告)
桃マスカット(プロフ) - pinkgreen_Flowerさん» コメントありがとうございます！更新が止まっていてすみません(^^;)続きを書けるような努力しますのでしばらくお待ちくださいm(_ _)m (2021年4月1日 13時) (レス) id: 21ddaf22cf (このIDを非表示/違反報告)
pinkgreen_Flower(プロフ) - ニカちゃん ver.も見たいです (2021年3月31日 19時) (レス) id: d87e63f5e4 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：桃マスカット | 作成日時：2020年10月16日 8時
