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今年度の文化祭も大盛況で終了となった


片付けて帰ろうと言う時に
メイクブラシを忘れていることに気が付いた





きっと男子控え室だな………




そう思って取りに行った




もうたぶん誰もいないよね



コンコン



「失礼しまーす……」



思った通りそこに私のメイクブラシが残っていた



拾って教室を出ようとしたら


ガラッ


「きゃっ!」



『うわっ!』



私が開けるのと同時に誰かが入ってきてぶつかりそうになった



『わ、ごめん!』



「玉ちゃん!
 私こそごめん!
 全然見てなかった。」



それはタキシード姿のままの玉ちゃんだった



「まだ着替えてなかったの?」



『うん……
 写真攻めされてた。』


と、疲れた様子



「ふふ。
 大変だね?」



はぁーーーーーー



と大きなため息をついてドスンと椅子に座った玉ちゃん



「ダントツの票だったね。」



『だね。
 Aちゃんが手伝ってくれたおかげだよ。
 ありがと。』




「私はなーんもしてないよ!
 玉ちゃんが自分で取った票だから。笑」



『そんなことないよー。』




ちょっと照れたように笑う玉ちゃん



「………梨沙もさすがだよね!
 最後並んでるのお似合いだったよ。笑」



ちょっと茶化してそう言った




途端にさっきまで笑っていた玉ちゃんの顔がスッと真剣な顔になった



『………Aちゃんには言われたくない。』






「え?」






『梨沙とお似合いってさっきも散々言われたんだよね。
 …………でもAちゃんにだけはそんなこと言われたくないんだけど。』




え?



玉ちゃんちょっと怒ってる?




「あ……ごめん。
 ……気を悪くした?」



ヤバイかも




玉ちゃんはスッと席を立ちこちらに向かってくる




私の前まで来て立ち止まった




私よりもかなり背が高い彼を見上げる形となった




私、怒られる?
そう思うとちょっと汗をかいてきた



「あ、あの…
 玉ちゃん?」





『…………俺、Aちゃんが好きなんだけど?』





「へ?!」





言われたことが予想外すぎて思わず変な声が出た





『俺の………彼女になって?』




優しく微笑みながらそう言った玉ちゃん



と同時に私の心臓はさっきとは違う意味でバクバクと音を立てていた



「あの………」






自分でもうっすら気付きかけていた



私はきっと玉ちゃんが好き






だけど………………





頭によぎるのは梨沙のこと



【YES】なんて言えない

10→←8



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桃マスカット(プロフ) - pinkgreen_Flowerさん» 続きを書けるようにの間違いでした(><)失礼しました! (2021年4月1日 13時) (レス) id: 21ddaf22cf (このIDを非表示/違反報告)
桃マスカット(プロフ) - pinkgreen_Flowerさん» コメントありがとうございます!更新が止まっていてすみません(^^;)続きを書けるような努力しますのでしばらくお待ちくださいm(_ _)m (2021年4月1日 13時) (レス) id: 21ddaf22cf (このIDを非表示/違反報告)
pinkgreen_Flower(プロフ) - ニカちゃん ver.も見たいです (2021年3月31日 19時) (レス) id: d87e63f5e4 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:桃マスカット | 作成日時:2020年10月16日 8時

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