新学期・ドコ座る？2

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『……コレは流石にやりすぎでしょ！！』



梨沙の声が少し大きくなった



ヤバイ



梨沙がキレたかもしれない




「ちょっと梨沙…」


そう言ったがもう遅かった


梨沙は既に体の向きを変え


藤ヶ谷くんをロックオンしていた



『ねぇ、藤ヶ谷くん？』


『ん？』


『最近、Aのものがよくなくなるんだけど。
　理由はご存知？』


『え？』


笑顔で話しているが梨沙の迫力に藤ヶ谷くんが圧されていた


「ちょっと、梨沙。
　藤ヶ谷くんは関係ないよ……。」


『関係なくないでしょ？
　だってあの子かもしれないんでしょ？』


『………あの子って……
　もしかして玲ちゃん？』


『ほら、藤ヶ谷くんだって思い当たる節があるんでしょ？』



…………………




『それっていつから？』



私に向かってそう聞いた藤ヶ谷くん




「え………。
　ハッキリとは覚えてないけど……
　ものがなくなるなーって気付いたのは………
　藤ヶ谷くんを保健室に連れて行った日から数日後くらいかな？」
　



…………………




何か考えている




『まだ、確証はないんだよね？』



「………うん。
　ないから決めつけるのもなって思ってる。」



……………………



『俺が確かめてみるからもうしばらく様子見てくれる？
　俺のせいだったらごめん。』



「いや、藤ヶ谷くんのせいじゃないって！」



『ん……
　でもわかんないからさ………。』



彼のせいにはしたくなかった


だってそうなるとまた彼は悩む


また眠れなくなりご飯が食べれなくなる


そんな彼を私は見たくなかった

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