68.もっと子どもらしくなろう少女 ページ20
「ふふふ。」
まだ興奮気味のエリちゃんと涙ぐむ僕に、にっこりと嬉しそうに微笑むAちゃん。
緑「Aちゃんはどうだった？」
「え？」
緑「楽しくなかった…かな。」
腰を折って聞いてみる。僕は、君たちの笑顔が見たかったんだ。
爆「楽しくねェわけねぇよなァア…？」
エ「わ…」
緑「か、かっちゃん！？」
楽器を運び終わったのか僕の後ろから威圧的な……いや狂気的な笑みを浮かべて出てきた。
緑「ちょっとかっちゃん！もっとふんわり、優しく…」
爆「っせンだよ！！テメェだべってねぇでちったァ片せや！！」
緑「ごごごごめん！！」
至近距離で中指を立てられる僕。
「…なんだか、」
不思議そうに胸に手を当てるAちゃんに、僕らは目を向ける。
「デクさんとかつきさんの…皆さんの、演奏見てたら…こう。胸が…ちょっとドキドキして。変な感じ？だったよ。」
そう呟いた後はハッと慌てて"演奏が変だった訳じゃない"って言った。
Aちゃんの後ろに抱きついて隠れてたエリちゃんがそっと彼女を見上げる。
エ「おねえちゃんもワクワクさんだ！」
「ワクワクさん？…わたしが？」
キョトンとする彼女に僕はまた笑みをもらした。
緑「Aちゃんたちが楽しんでくれたなら僕は本当に嬉しいよ。」
＿＿
＿＿＿＿
爆「ハッ、勝った。」
「？、かつきさん勝負してたんですか？」
爆「音で殺るっつったろォが。…見てなかった普通科の奴ら全員連れてこいや。」
尾「いややめろ、もうやめろ！」
デクさんは片付けが終わった後で文化祭一緒に廻ろうと言ってくれた。
「あ、かつきさんのドラムすごかったです。最初にバーンって爆発してドカドカー！っておっきい音で…シンバルもバシーン！ってすごかったんだよ。それで、」
あの時やって見せてくれたようにわたしも手を振ってみる。続きを言おうと顔を上げた。
「…＿あ、」
ズイ、
大きな手がわたしのすぐそばまで伸びてきた。それに、つい肩が揺れて身構えてしまった。
爆「語彙力ゼロかテメェ。」
頭に手が乗って、ぐしゃぐしゃと撫でられた。
ぼうっとしてたらそのままかつきさんは向こうへ行ってしまった。
ミ「Aちゃーん！たこ焼き食べよう！」
呼びかけられて向こうで待ってたルミリオンさんとエリの方へ走った。
エ「おねえちゃん、たこ焼きってなぁに？」
「たこが入った美味しい食べ物だよ！」
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Wolf@元フェアリー(プロフ) - めちゃくちゃ感動して静かに泣きました･･･累計で4回くらい泣いたと思います･･･素敵な作品をありがとうございました！ (3月21日 23時) (
レス) @page48 id: ebc545326a (このIDを非表示/違反報告)
たろ。(プロフ) - 号泣しちゃいました…リミオさんと爆豪くん惚れちゃうわぁ〜！ (2023年2月1日 10時) (レス) @page50 id: ba071d904f (このIDを非表示/違反報告)
pino(プロフ) - やぎさん» コメントありがとうございます！こちらこそ最後まで読んでいただき、本当に嬉しいです！(*^^*) (2022年11月21日 23時) (レス) id: 16ca5ec74a (このIDを非表示/違反報告)
やぎ - 主様〜😭やばすぎですー目から滝が…こんな最高な作品を作ってくれてありがとうございます😭 (2022年10月14日 16時) (レス) @page50 id: c3ead30411 (このIDを非表示/違反報告)
pino(プロフ) - 名無しさん» コメントありがとうございます！こちらこそ最後まで読んでいただき、本当に嬉しいです！(*^^*) (2022年9月4日 23時) (レス) id: 16ca5ec74a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：pino | 作成日時：2020年2月27日 23時
