占いツクール
検索窓
今日:2,617 hit、昨日:1,833 hit、合計:589,494 hit

47.心からの救いを ページ48

ミ「それじゃあね!また来るよ!!」

緑「またね!」



そうしてふたりは帰ってった。病室にはわたしとエリだけが残る。



エ「おねえちゃん…」

「ん?」



なんでそんなにションボリしてるんだろう。



エ「さっきのこと、怒ってる?」

「えっ、さっきのこと?」



…ああ、ポカポカ叩いてきたときのことかな。



エ「おねえちゃん……おねえちゃん、ごめんなさい。わたし、わかってたんだよ、いっぱいいっぱい傷ついてるってわかってたのに…」



言葉足らずに話すエリは、きっとわたしのことを言ってる。



エ「わたし、おねえちゃんを止められなかった……なんにもできなくて、ごめんなさい。」



震える声で謝る。
……こんなに自分を追いつめてたなんて。なんでもかんでも自分のせいにするのはこの子の悪い癖みたいなものだった。



「エリが謝ることなんてなんにもないんだよ!」



わたしはベッドから降りてエリの前にしゃがんだ。その小さい手を握って目を見つめる。




「ごめんね…エリ。おねえちゃん、弱くって。」




__






____





壊れた少女は話す。



「こんな方法でしか、あなたを守れなかったの。」



例え自分が犠牲になったとしても、妹が傷づいたとしても、ヒーローたちが悲しんだとしても。



"最もエリが助かる道"を選んだ。



少女のいろんな葛藤のおかげか結果はふたりで助かるというハッピーエンドで終わった。


__…だが果たしてこのままでいいのか。


確かに少女たちは助かった。





「でも、エリ。わたしは、本当に。__心からそれでいいと思ってるよ。」





では彼女の"心根"は変わったのか?



__自分より妹の幸せを


__自分より妹の喜びを


__自分より妹の未来を




だからこそ二人を助けた二人のヒーローは彼女と話をした。



「わたしは、ただ…あなたに"幸せ"になって欲しいだけなんだよ。」



顔を伏せ、震える声でそう告げた。

自分の在り方を__どうしてみんな否定するんだろう、どうして止めるんだろう?

わかっているはずのことでも疑問に思ってしまう。



__未だ変わらず少女は壊れたままなのだ。




これを"家族愛"だと言ってしまえば、人々は素晴らしいと尊ぶだろう。



だがそれの何が良いものか。

己が壊れることを厭わないなど、狂っていなければ出来ないことだ。


だからヒーローたちは全力で否定しなければいけない…彼女が狂ってしまう前に。


本当に全てが、壊れてしまう前に。

48.たった一つ、残されたモノは→←46.変なことおしえないでください



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (655 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
1718人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

pino(プロフ) - 柚子の香りさん» 好評&コメントありがとうございます!ちなみにどの回のお話が良かったか聞いてもいいでしょうか…? (2月24日 12時) (レス) id: 7816ba7c93 (このIDを非表示/違反報告)
pino(プロフ) - わぁおさん» コメントありがとうございます!頑張ります! (2月24日 12時) (レス) id: 7816ba7c93 (このIDを非表示/違反報告)
柚子の香り - 好きです!この話し神すぎですね!! (2月24日 11時) (レス) id: 3597434cca (このIDを非表示/違反報告)
わぁお - 凄いです!!前からの話にどんどん繋がっていて凄いです!!!これから先もっと楽しみになりました!!更新頑張ってください!! (2月22日 17時) (レス) id: 578a6cecc2 (このIDを非表示/違反報告)
pino(プロフ) - エリ大好きさん» 本当ですか…!夢主の感情やら何やら伝えられているか毎度不安ですが、よかったです。更新お待たせしました、コメントありがとうございます! (2月21日 23時) (レス) id: 7816ba7c93 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:pino | 作成日時:2020年1月7日 12時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。