94.必要な人間 ページ47
爆「…」
かっちゃんは凍てついた空気に眉をひそめつつも轟さんを睨んでいる。そして轟さんもかっちゃんを冷めた目で見ていた。
蛍「勝利のためなら……協力もする、知恵だって貸す、ある程度のリスクも負う。でもそれは…私が"必要だ"と思った人間にだけ。」
彼女は淡々と喋った。
チームワーク、協力不可欠なこの試験において…僕がいることですでに勝つことを諦める方がマシと言ったかっちゃん。
蛍「私は…今の貴方を"必要"だとは思わない。」
そう力強く断言すると轟さんは胸ぐらを掴んでいる手を弾いた。
〜蛍side〜
すでに諦めた人間なんてもう役に立たない、彼ほど勝利に固執した人はいないと思っていたのに。特に…目の前の"圧倒的な力"を相手に協力無しでは抵抗することも出来ない。
爆「…ッ、」
そんな足手まといは必要ない。
蛍「行こう、緑谷。即席ではあるけど考えがある。」
緑「う、うん。」
ズキズキと痛む片腕をおさえながら歩き始めた時だった。
爆「……待てや。」
私達は立ち止まって振り返る。
爆「俺にもテメェの作戦聞かせろ。」
緑「かっちゃん…！」
笑顔で彼を見る緑谷。
こっちを見る目はさっきまでとは違う鋭い眼光だ。
蛍「まずは＿＿…」
＿＿
＿＿＿＿
オ(むぅ…見失った！ということはゲートへ向かっているかな？)
爆「どこぉ見てんだあ！！？」
オ「背後だったか＿…」
オールマイトに攻撃する爆豪。
爆「デク！！！撃て！！」
緑「ごめんなさい、オールマイト！」
FABOOOM！！！！
緑「っだ…！！っ轟さん！」
蛍「ッ！」
キィン＿＿！！
攻撃の後にすかさず私が空高くそびえる"大氷壁"を形成、そしてすぐさま走り出す。
爆「走れやアホが！」
緑「あっ、うん！」
蛍「ハッ…、ハァ…」ﾊﾟｷﾊﾟｷ
爆「蛍！テメェもさっさと霜溶かせ！！」
蛍「…わかってる。」
＿＿
＿＿＿
数十分前…
蛍『まずはこのまま出口まで向かおう。』
爆『あのバカげたスピードじゃ戦闘はどう逃げ隠れしても避けらんねえぞ。』
蛍『わかってる、だから"逃げながら戦う"。でもそれは出来ればゲート付近で。』
緑『でもどうやって？戦いになんてならないよ、オールマイト相手に…』
爆『テメェは黙ってろ、ブッ飛ばすぞ！』
狭い路地を走りながら話す三人。
蛍『あれ相手に半端な威力じゃ猫を撫でるようなものだよ。だったら近距離で最大威力を。…爆豪、その籠手は取り外し可能？』
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pino(プロフ) - 桜さん» エンデヴァーって絶対親バカだと思うんですよね…笑 (2019年7月3日 20時) (
レス) id: 7816ba7c93 (このIDを非表示/違反報告)
桜 - エンデバーw親バカw (2019年7月3日 20時) (レス) id: 7bef5e0dd1 (このIDを非表示/違反報告)
pino(プロフ) - 美加代さん» 嬉しいお言葉ありがとうございます！(TT)頑張ります！ (2019年5月6日 8時) (レス) id: 7816ba7c93 (このIDを非表示/違反報告)
美加代 - めっちゃ面白いです！もう毎日更新楽しみに待ってます！これからも応援してます！頑張って下さい！ (2019年5月6日 6時) (レス) id: 3ef79b5796 (このIDを非表示/違反報告)
pino(プロフ) - 南風さん» 漢字難しい…！コメントありがとうございます！更新頑張ります！！ (2019年4月21日 19時) (レス) id: 7816ba7c93 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：pino | 作成日時：2019年3月15日 16時
