92.腹の底からわいてきたものは ページ45
ｶﾞｯ
蛍「ふんッ…！」
掴もうとする手を私は避ける。逆にその手を掴んで顔に向かって回し蹴り、もちろん右足だから"個性"も使う。
オ「イデデ！冷たッ…、ほんと容赦ないな！」ﾊﾟｷﾊﾟｷﾊﾟｷ
蛍「貴方に情けは必要ない。」
顔半分から広がった氷はオールマイトを覆っていた、瞬時に距離を取るも氷はすぐにガラガラと砕け落ちる。
オ「頭から血が出てるぜヒーロー、"個性"で体温が変化し続けてるんだろ？傷に障っちゃうぜ？」
蛍「ハァ…、ハ…」
額から垂れてきた血が目に入らないよう手で拭い、オールマイトの言葉に口角が上がった。
蛍「貴方相手にリスクも取らず勝利出来るはずがない。」
爆「！」
緑谷はまだガードレールに挟まったまま…ボサッと突っ立っている彼に向けて声をあげる。
蛍「爆豪何してるの、早く緑谷を連れて撤退を…！」
オ「同じく逃げたい君も少しおとなしくしてもらおうかな！」
蛍「！！」
もはや瞬間移動と言ってもいい、そんな速さで目の前に現れるオールマイト。
＿＿バｷｯ
蛍「っう"あ"！！」
緑「轟さん！！！」
殴られ横の建物に突っこむと私を中心に壁に亀裂が入り一部が壊れる。
爆「んのッ、クソが！！」
爆豪が向かっていくも腹パンをくらって嘔吐した。
爆「オエエッ、ッウ、」
壁を背にぐったりした体。
……左腕が折れた？いや、折れる"寸前"なだけ。
蛍「くッ…！…ゲホ、…」
"圧倒的な力"だ。
緑谷は動きを封じられ爆豪も殴り飛ばされた。
オ「レベル1とレベル50の力…成長速度が同じなハズないだろう？」
オールマイトは彼の焦燥を見抜いていたらしい、"君はもっと成長できるんだ、でもされは力じゃない"と。
爆「黙れよオールマイト…！」
ジャリ…と足を動かして壁にもたれながら立ち上がる。
爆「あんなクソの力ぁ借りるぐらいなら…負けた方がまだ………マシだ。」
バキッ＿＿
私の手に力が入り崩れかけの壁に亀裂が入る音を生んだ。
＿＿負ける？
口元が汚れた彼はオールマイトを睨みあげている。私が、ここで負ける？
ｻﾞｻﾞｻﾞ…＿＿ｻﾞｻﾞ＿
"オエエッ…、ッウ、"
"立て、蛍"
ｻﾞｻﾞ＿ｻﾞｻﾞｻﾞ……
今の彼の姿が不愉快な記憶を蘇らせる。
蛍「違う。」
こんな所で…止まってられない。進まなければいけない私は。
"誰が相手でも関係ない、必ず勝利する。"
ﾋﾞｷッ
その時
私の中で腹の底から煮えたぎるような何かが溢れ出てきた。
93.私の邪魔をするな→←91.それが……ヒーローなんだから
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pino(プロフ) - 桜さん» エンデヴァーって絶対親バカだと思うんですよね…笑 (2019年7月3日 20時) (
レス) id: 7816ba7c93 (このIDを非表示/違反報告)
桜 - エンデバーw親バカw (2019年7月3日 20時) (レス) id: 7bef5e0dd1 (このIDを非表示/違反報告)
pino(プロフ) - 美加代さん» 嬉しいお言葉ありがとうございます！(TT)頑張ります！ (2019年5月6日 8時) (レス) id: 7816ba7c93 (このIDを非表示/違反報告)
美加代 - めっちゃ面白いです！もう毎日更新楽しみに待ってます！これからも応援してます！頑張って下さい！ (2019年5月6日 6時) (レス) id: 3ef79b5796 (このIDを非表示/違反報告)
pino(プロフ) - 南風さん» 漢字難しい…！コメントありがとうございます！更新頑張ります！！ (2019年4月21日 19時) (レス) id: 7816ba7c93 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：pino | 作成日時：2019年3月15日 16時
