68.ヒーロー名考案 ページ21
『…蛍、』
帰り際に小さくポツンと聞こえた声。
お母さんは窓の外を見てどこか遠くを見ていた。
蛍「…っ」
焦「悪ィ、痛かったか。」
救急箱を閉じる。
蛍「…別に。」
蛍の肩に両手を置いて、俺は顔を少しうつむかせた。
焦「ごめんな…、兄貴らしいこと全然してやれなくて。」
少しして手を退かされる。
蛍「…急に何？変だよ。」
顔をしかめた蛍は立ち上がってさっさと部屋を出ていってしまった。
〜蛍side〜
ドサ、と自室の畳の上に倒れこむ。
左手をじっと見つめて父とのちょっとした勝負を思い出していた。
蛍「…"まだまだだな"、か…。」
確かに道のりは長い。でも……
蛍「打ち消しあった…！本気じゃなかったとはいえ…、私の方が火力は上…！」
グッと手に力を入れる。いける、絶対に越える。
蛍「私の方が上だ…！！」
もっと力をつけて、必ず越えてみせる。
二日間の休みも過ぎ………
相「今日の"ヒーロー情報学"ちょっと特別だぞ。」
少し緊張がはしるクラス。
相「"コードネーム"ヒーロー名の考案だ。」
「「「胸ふくらむヤツきたああああ！！！」」」
そこからヒーローからの指名の集計結果が黒板に発表された。
相「例年はもっとバラけるんだが…三人に偏った。」
轟 蛍 4,357
轟 焦凍 4,123
爆豪 3,556
指名件数にそれぞれの反応を示す。
相「これを踏まえ…指名の有無関係なくいわゆる職場体験ってのに行ってもらう。」
USJの件で一足先に私達は敵との戦いを経験した。だからプロの活動を体験してより実りのある訓練をしよう、という事らしい。
砂「それでヒーロー名か！」
麗「俄然楽しみになってきたァ！」
ミッドナイト先生がヒーロー名考案に力を貸してくれるらしい。
青「輝きヒーロー"I can not stop twinkling."」
「短文！！！」
芦「じゃあ次アタシね！エイリアンクイーン！！」
ミ「2！血が強酸性のアレを目指してるの！？やめときな！」
どんどんヒーロー名を挙げていく。
てきとうにペンを走らせて私が窓の外を見ていると発表しようとしている兄さんに腕を持ち上げられた。
蛍「…何。」
焦「もう書けたんだろ？発表するぞ。」
引っ張られてガタン、と席を立つ。
焦「ショート。」
蛍「……ケイ。」
はぁ…名前なんて私にとってはどうでもいい。
ミ「名前！？いいの！？」
焦「ああ。」
兄さんは何故か私を見て笑った。
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pino(プロフ) - 桜さん» エンデヴァーって絶対親バカだと思うんですよね…笑 (2019年7月3日 20時) (
レス) id: 7816ba7c93 (このIDを非表示/違反報告)
桜 - エンデバーw親バカw (2019年7月3日 20時) (レス) id: 7bef5e0dd1 (このIDを非表示/違反報告)
pino(プロフ) - 美加代さん» 嬉しいお言葉ありがとうございます！(TT)頑張ります！ (2019年5月6日 8時) (レス) id: 7816ba7c93 (このIDを非表示/違反報告)
美加代 - めっちゃ面白いです！もう毎日更新楽しみに待ってます！これからも応援してます！頑張って下さい！ (2019年5月6日 6時) (レス) id: 3ef79b5796 (このIDを非表示/違反報告)
pino(プロフ) - 南風さん» 漢字難しい…！コメントありがとうございます！更新頑張ります！！ (2019年4月21日 19時) (レス) id: 7816ba7c93 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：pino | 作成日時：2019年3月15日 16時
