69.あの日の約束を ページ22
兄さんは何故か私を見て笑った。
蛍「…？」
私のパネルを手に取ると勝手にペンで何か書いた。
焦「"双子ヒーロー"、ショートとケイだ。」
＿！
焦「俺は…いや、俺"達"は二人でヒーローになる。」
「おお〜、二人で一つのヒーロー的な！」
「何かカッケー！いいんじゃね？」
蛍「…一体どういうつもり？」
焦「約束しただろ、"二人でヒーローになる"って。」
蛍「！！」
小さく話しかけてきた兄。覚えてたんだ…、意外。
蛍「…そんなもの、覚えてたんだ。」
さっさと席へ戻るとまたガヤガヤと話始めるクラス。
焦「…忘れてたわけじゃねぇが…体育祭の時ハッキリ思い出した。」
蛍「忘れても良かったんじゃないの。」
焦「んなわけねぇだろ。」
ハッキリ断言する声に少し後ろを振り向く。
焦「俺の大切なお前との"約束"なんだから。」
口角を少しあげてパネルの文字を手でなぞる兄さん。私も自分のパネルに目をやった、
自分とは違う字で"双子ヒーロー"と書き足されている。
蛍(今更……、)
そう思いながら私はまた窓の外を見た。
職場体験……私が行こうと思ってる事務所はもう前から決めている。
職場体験、当日＿＿
駅にて１ーＡは集まった。
相「コスチューム持ったな、本来なら公共の場じゃ着用厳禁の身だ。落としたりするなよ。」
「はーい！！」
…様子がおかしい。＿＿飯田の。
私は普段、緑谷、麗日さん、飯田、兄さんと一緒にいる。←無理矢理連れてかれる
飯田兄の"ヒーロー殺し"の事件…ニュースでやってた。
蛍(この顔は…よく知ってる。)
緑「飯田くん、…本当にどうしようもなくなったら言ってね。＿＿友だちだろ。」
麗日さんがそれに何度も頷く。飯田は返事をして私の横を通り過ぎる。
蛍「＿＿変なことは考えない方が良い。」
飯「＿！」
彼が何を考えてるか…よくはわからない。
ただ"良くないこと"を目論んでるのはわかる。
それだけ言って私も事務所へと向かった。
焦「蛍、コスチューム重いだろ。俺が持つぞ。」
蛍「…平気。」
さっきから隣で蛍、蛍、と…同じ事務所だったんだ。
焦「蛍は何でここを選んだんだ？」
唐突に聞いてきた。
蛍「…行くなら絶対ここって決めてた。いくら最低な"親"でも"ヒーロー"ではNo.2の実力…、強くなれるのなら見て実践して何でも会得するべき。」
会得できる技術やスキルは全て吸収して自分のものにする。
焦「俺も一緒だ。」
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pino(プロフ) - 桜さん» エンデヴァーって絶対親バカだと思うんですよね…笑 (2019年7月3日 20時) (
レス) id: 7816ba7c93 (このIDを非表示/違反報告)
桜 - エンデバーw親バカw (2019年7月3日 20時) (レス) id: 7bef5e0dd1 (このIDを非表示/違反報告)
pino(プロフ) - 美加代さん» 嬉しいお言葉ありがとうございます！(TT)頑張ります！ (2019年5月6日 8時) (レス) id: 7816ba7c93 (このIDを非表示/違反報告)
美加代 - めっちゃ面白いです！もう毎日更新楽しみに待ってます！これからも応援してます！頑張って下さい！ (2019年5月6日 6時) (レス) id: 3ef79b5796 (このIDを非表示/違反報告)
pino(プロフ) - 南風さん» 漢字難しい…！コメントありがとうございます！更新頑張ります！！ (2019年4月21日 19時) (レス) id: 7816ba7c93 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：pino | 作成日時：2019年3月15日 16時
