第一章二節 ページ4
*
中島「あれ?森内さんって能力とかあるんですか?」
唐突に疑問を口にする敦。
それを聞いていた森内はきょとん、としてからどこか含みのある笑みを浮かべた。
「僕の能力?ふふっ、知りたい?」
その途端、先程から会話を耳に入れるだけであった探偵社の面々が驚いた様に四葉を見る。
その視線に驚いた敦はえ!?え!??と困惑気味である。
「ふふ、僕が言うと思った?調べるの頑張ってみてね〜。」
途端に全員が落胆した表情をして元の仕事に取り掛かる。
(僕は能力があるかどうかすら言ってないからね。そりゃあ気になるでしょ。)
困惑したままの敦をそのままに、仕事に取り掛かった。
四葉の得意分野は情報収集である。
のんきに鼻歌を歌いながらキーボードを叩く。
一面真っ黒の画面に表示される、『パスワードを入力してください』の文字。
ニヤッと邪悪な笑みを浮かべると文字を打ち込んでいく。
いわゆるハッキングは彼の特技であった。
あらかた集め終えた資料をファイリングして目を通す。
記されているのはポートマフィアについてだった。
__ポートマフィア。
ここ横浜で勢力を拡大しつつある1つの裏組織。
その名の通りにマフィアと呼ばれ、傘下の企業もゆうに二桁である。
全てにじっくり時間をかけ読み終えると、その全てをシュレッダーにかけてしまった。
国木田「……もういいのか?」
「うん。基礎的な情報だけだからね。全部暗記したよ。」
その突出した頭脳の中に情報を埋め込み、証拠は消す。
どこか用心深い程だがそれぐらいでいいと彼は言う。
曰く、情報が勝敗を左右する、と。
探偵社で入手する情報の実に8割は彼の頭の中にある。
どこか人間離れしたその技は見本にならない。
新入社員である敦はガックリと肩を落とした。
その時ふいに谷崎の携帯に着信が入る。
谷崎「ハイ。………え、依頼ですか?」
*
____
時を追うごとに増えていくhit数が恐ろしいです。
皆様、閲覧ありがとうございます。
評価もいただいてなんか言葉にしようのないような感動が………
これからもお目通しいただけるとありがたいです。
65人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
しのっぺ(プロフ) - ミカゲさん» 正解ですよ!!あの曲中毒性がすごいですよね〜!私もボカロ結構好きなのでウチの子に歌わせたくって…笑 見ていただけてとても嬉しいです!ありがとうございます! (2016年7月30日 11時) (レス) id: 1ead4d7d0b (このIDを非表示/違反報告)
ミカゲ(プロフ) - ワールズエンドダンスホール・・・!? (2016年7月29日 21時) (レス) id: 5a4295338f (このIDを非表示/違反報告)
しのっぺ(プロフ) - 牡丹さん» はじめまして!!! お、面白いですか!!? アババ、そんなお言葉光栄です……!! 自分でも予想していなかった程の評価でびっくりしています← ありがとうございます!!ハイ!!更新頑張ります;; (2016年5月2日 3時) (レス) id: d3e84760c3 (このIDを非表示/違反報告)
牡丹(プロフ) - はじめまして!!!いや〜面白いですね!!!これからも更新頑張ってください!! (2016年5月1日 22時) (レス) id: e3b3e501fd (このIDを非表示/違反報告)
しのっぺ(プロフ) - つぶ飴さん» コメントありがとうございます!! 私も作ったオリキャラをすごく可愛がってしまうのでその気持ちよく分かります(笑) 最近は更新停滞気味で申し訳ないです;; なるべく更新速度を上げれるよう善処致しますm(__)m (2016年4月18日 1時) (レス) id: d3e84760c3 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:しのっぺ | 作成日時:2016年3月13日 0時