第二章五節 ページ13
*
国木田「さて、まずはお前の能力について説明してもらおうか。」
まるで取り調べのようだ。
それが四葉の率直な感想であった。
国木田を筆頭に数人の社員が興味深そうに四葉の前にいる。
はぁ、と溜め息をついて四葉は腹をくくった。
「…僕の能力は“alchemy”。外国(とつくに)の言葉で錬金術っていう意味を持つ。
そしてこの能力はあらゆる物を創り出すことができる。
かといって僕より規格外に大きい物や現実性の無い物は無理だけど。」
全員が感嘆の声を漏らす。
いくつかの制限があるとは言え、かなり便利だと言える。
中島「……そんな凄い異能を何で隠していたんですか…?」
敦の質問に四葉は少し困ったように笑った。
「………黙秘権を行使します。」
それは確かに触れてほしくないらしい。
疑問に思いながらも全員素直に引き下がった。
国木田「…それにしてもお前について謎が多すぎる。あの唐変朴も含めてだが。
……まず、お前は探偵社に入社する4年前、つまり18才までは何をしていた?」
四葉「4年前、ねぇ。……特に何も。
ただふらふらしていただけだよ。迷い犬(ストレイドッグス)のように。」
与謝野「……四葉。アンタ顔、赤くないかい?」
「「「え」」」
全員がまじまじと四葉の顔を見る。
…確かにすこし火照っている。
与謝野「ちょいと失礼するよ。」
与謝野が髪の毛を上げて額に手を当てる。
と同時にいきなり手を引いた。
与謝野「ッアンタっ、熱があるじゃないか!!」
「……あー、確かにちょっと寒気が…しなくもな、い……」
バタンッ
中島「四葉さんッ!??」
それからの対応は迅速であった。
国木田により早退届を提出され社員寮へと運ばれる。
絶対安静、と頭の上には濡らした手拭いを。
目を覚ますと社員寮の見なれた天井であったと四葉は後に語っていた。
ピーンポーン
なり響くインターホンに四葉は気だるげな体を起こす。
「はい…どちら様、で………」
*
_____
そろそろあとがきらしき物のネタが尽きそうです。
という訳でNG編を。
「僕の能力は“alchemy”。外国の言葉で…………」
バタンッ
国木田「森内ィィィ!??
ちょっ、そんな所で切られたら気になるだろう!!」
与謝野「病人揺さぶるな国木田ァ!!!」
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しのっぺ(プロフ) - ミカゲさん» 正解ですよ!!あの曲中毒性がすごいですよね〜!私もボカロ結構好きなのでウチの子に歌わせたくって…笑 見ていただけてとても嬉しいです!ありがとうございます! (2016年7月30日 11時) (レス) id: 1ead4d7d0b (このIDを非表示/違反報告)
ミカゲ(プロフ) - ワールズエンドダンスホール・・・!? (2016年7月29日 21時) (レス) id: 5a4295338f (このIDを非表示/違反報告)
しのっぺ(プロフ) - 牡丹さん» はじめまして!!! お、面白いですか!!? アババ、そんなお言葉光栄です……!! 自分でも予想していなかった程の評価でびっくりしています← ありがとうございます!!ハイ!!更新頑張ります;; (2016年5月2日 3時) (レス) id: d3e84760c3 (このIDを非表示/違反報告)
牡丹(プロフ) - はじめまして!!!いや〜面白いですね!!!これからも更新頑張ってください!! (2016年5月1日 22時) (レス) id: e3b3e501fd (このIDを非表示/違反報告)
しのっぺ(プロフ) - つぶ飴さん» コメントありがとうございます!! 私も作ったオリキャラをすごく可愛がってしまうのでその気持ちよく分かります(笑) 最近は更新停滞気味で申し訳ないです;; なるべく更新速度を上げれるよう善処致しますm(__)m (2016年4月18日 1時) (レス) id: d3e84760c3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:しのっぺ | 作成日時:2016年3月13日 0時