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「何が言いたいのか全くわからない」
笑顔を作ろうとすら思えず、自分でもびっくりするくらい低い声が出た。
回りくどい感じが本当にイライラする。
こいつはただ、面白がってるようにしか見えないから。
楠本？
いやいや、クズ本でしょ。
「顔怖いよ〜？
可愛い顔が台無し」
「きもい」
「お、直球。
でも嫌いじゃないよ」
わざとか、と尋ねたくなるうざさ。
絶対友達いないだろ。
「嫌いじゃないから良いこと教えてあげる」
「なに」
睨めるように蛇の目を見つめ、じっと言葉を待つ。
すると蛇は一瞬だけ私の後ろを捉え、ニヤリと笑った。
「耳、貸して」
私はただ答えを知りたくて、奴の視線の意図など全く考えずに耳を寄せる。
クズ本はそっと私の肩に手を添えて、ねっとりと囁いた。
「琴美には気をつけた方がいいよ」
「……は？」
耳を貸す必要があったのかと聞きたくなるくらいくだらない内容。
「まぁ、もう任務完了しちゃったけどね」
「ほんとになに言ってるの？」
この男はなんだ。
頭のネジが緩んでるの？
それとも言葉が通じないの？
「Aちゃんってさ、琴美のこと何だと思ってるの？」
「美人で才能あって、ものすごく優しい人」
貴方が友達だというのが理解できないくらいにね。
「はははっ、え、まじ？まじで言ってる？」
「まじで言ってますけど」
何がそんなに面白いのか。
今だって、デート犠牲にして私のために来てくれてる。
「Aちゃんって馬鹿なの？」
「は、」
「それとも気づかないふりしてるだけ？」
音がした。
嫌な音がした。
どく、どく、と血液が流れる音がした。
「この世界に優しい人間なんているわけないでしょ」
耳を塞いでしまいたくなるくらい、醜い音が。
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かおり(プロフ) - お願いですから、せめて1話だけでも書いてくれませんか… (2019年7月5日 13時) (
レス) id: 9aa4c2db67 (このIDを非表示/違反報告)
M(プロフ) - 更新…待ってます！ (2019年5月21日 1時) (レス) id: b29790e5ba (このIDを非表示/違反報告)
さいたん(プロフ) - 更新楽しみに待っています。 (2019年4月21日 16時) (レス) id: aceac62259 (このIDを非表示/違反報告)
涼杜兄妹(プロフ) - 切ない…今後どうなるのかとても気になります。更新楽しみに待っています、頑張ってください！主人公ちゃんがんばれ！！ (2018年3月12日 13時) (レス) id: 400e48a6ce (このIDを非表示/違反報告)
みーこ(プロフ) - 。・゜゜(ノД`)(。>д<)( ノД`)…(´д｀|||) (2018年2月14日 20時) (レス) id: 84fdbed2f6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ふじしの | 作成日時：2017年9月30日 15時
