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その時携帯のバイブが鳴る。
バッグの中で静かに開けば差出人は江川琴美さん。
少し視線をずらせば、微笑む彼女と目があった。
＿＿＿＿＿＿＿＿
心配で来ちゃった！
大丈夫？
＿＿＿＿＿＿＿＿
ほっと、息を吐く。
私は何を勘違いしているのだろう。
琴美さんはこんなにも優しい人なのに。
デート中に心配だからって来てくれるんだよ？
“大丈夫です”
そう返事をして、目線の先にいる彼女に笑いかける。
「ねぇ」
びくりと肩を震わせて隣を見れば、幹事の男の人が座っていた。
「なに？」
不恰好に口を歪ませて優しく聞き返す。
幹事くんは琴美さんの友達。
失礼があってはいけない。
「Aちゃんさ、琴美に何かしたの？」
「……え？」
何を言っているのだろう。
「自覚ないんだ」
少し驚いたように目を瞬かせた幹事くんは、席の離れた琴美さんを横目に見つめる。
「どういう、意味？」
「ううん。気にしないで」
失礼があってはいけないのに、笑顔なんて一瞬で吸い取られ、吸い取った本人は不気味に口角を上げた。
「それよりさ、LINE教えてよ」
急だな、おい。
「やってない」
「またまた〜」
「ほんと。ガラケーだから」
めんどくさいうざいきもい。
夏よりも暑苦しいな、この男。
顔は普通でいわゆる雰囲気イケメン、だけどそのねっとりした笑い方とダル絡みで相当損してると思う。
「まじ？でも今の時代にガラケー使ってる女の子っていいよね」
正直、私は口が悪い。
琴美さんの友人じゃなければ、2回くらい放送禁止用語を言ってると思う。
.
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かおり(プロフ) - お願いですから、せめて1話だけでも書いてくれませんか… (2019年7月5日 13時) (
レス) id: 9aa4c2db67 (このIDを非表示/違反報告)
M(プロフ) - 更新…待ってます！ (2019年5月21日 1時) (レス) id: b29790e5ba (このIDを非表示/違反報告)
さいたん(プロフ) - 更新楽しみに待っています。 (2019年4月21日 16時) (レス) id: aceac62259 (このIDを非表示/違反報告)
涼杜兄妹(プロフ) - 切ない…今後どうなるのかとても気になります。更新楽しみに待っています、頑張ってください！主人公ちゃんがんばれ！！ (2018年3月12日 13時) (レス) id: 400e48a6ce (このIDを非表示/違反報告)
みーこ(プロフ) - 。・゜゜(ノД`)(。>д<)( ノД`)…(´д｀|||) (2018年2月14日 20時) (レス) id: 84fdbed2f6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ふじしの | 作成日時：2017年9月30日 15時
