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．
家に帰るともう、太陽は落ちていた
「はぁ...」
初めての場所、初めての人
さすがにAも疲れたらしくソファに座り込む
．
キッチンから見えるその姿は
いつもより、小さくて
．
マグカップを2つ持って
1つをAに渡して、俺も隣に座る
真「今日はお疲れさん。明日から学校やけど大丈夫か？」
「...全然大丈夫ですよ」
そうやって俺に笑うA
俺に心配をかけないよう無理をしてるのか
明らかな作り笑顔が逆に違和感しかなくて
良い意味でも、悪い意味でも
大人っぽくなったなと思う
．
「さっきはごめんなさい」
「彼氏だなんて...真司郎さん、困るよね」
．
気まづそうに下を向くA
真「別に困らへんよ(笑)」
真「若く見られんの、結構嬉しいんやで？」
そうやってフォローしてみても
Aの浮かない表情をしていて
．
真「...どしたん？何か変やで」
真「いい加減、気を使うのはやめてや」
．
Aの隣にぴったりと座って
小さな肩を抱いて、引き寄せる
真「...もうAには、俺しかいないんやから」
真「わがまま言って甘えてやで？」
そう言って、Aの顔を覗き込むと
泣きそうな顔をして
「真司郎さん...っ...」
小さな声で俺を呼ぶと
ぎゅっと抱きついてくる
．
でも、それは
恋人同士のようなそれとは違って
兄のような、父のような
そんな相手に対するハグ
．
「...本当は東京来るの、すごく怖かった」
「友達できるかなとか...うまく生活できるかなとか...」
.
「今日が無事に終わって、少しほっとしたけど...」
「やっぱり疲れちゃった」
ぎゅーっと甘えるみたいに
俺の胸元にすりすりと鼻を擦り付けて
「...もう、遠慮しないもん」
「真司郎さんにいっぱい甘えるね」
可愛く笑うその表情に
色々な俺の心が射抜かれる
．
保護者としての俺、叔父としての俺
男としての俺
．
「ずっと一緒だよ」
無邪気に笑う君は
俺の気持ちなんか、知る由もなく
ただ、純粋さが俺には眩しかった
．
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桃(プロフ) - まってましたあああ！！本当にありがとうございます生きててよかった (2021年1月4日 13時) (
レス) id: 891670169f (このIDを非表示/違反報告)
はるか(プロフ) - 更新楽しみにしてます！Twitterとかしてますか？？ (2019年12月3日 0時) (レス) id: a54df85738 (このIDを非表示/違反報告)
もなみ - 久しぶり更新本当に楽しみにしてました (2018年12月11日 0時) (レス) id: 45f78a918e (このIDを非表示/違反報告)
もなみ - いいところでストーリー終わらせますね！ (2018年10月28日 20時) (レス) id: 45f78a918e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：なな
| 作成日時：2018年10月28日 14時
