【名探偵コナン】不老不死になっていた件について。【男主】

FILE.26 ページ30

俺は携帯をパーカーのポケットにしまい、目の前に広がるどす黒い空間に躊躇無く駆け出していった。そしてふと目を開ければいつの間にか屋上の扉前。すっごい便利なループ機能だ。


「こ、この扉の先に……っ、キッド様が……………」

ごくり、と喉が音を鳴らす。
この先にキッド様が居ると思うと何だか人の気配がする様な気がしてきたし、声も聞こえる気がする。

すう、と大きく息を吸い、意を決して目の前の扉を勢いよく開けた。









俺の視界に映る、白。

「A、ここまで来たのか！？」

コナンくんがどうやってここまで来たんだよ、なんて苦笑いしながら俺の元に駆け寄ってくる。

さっきまでコナンくんと喋っていたのであろう真っ白な彼も俺へと視線を移す。

「…おい名探偵…誰だ？そいつ」

ｯｯｱ"ｱ"ｱ"ｱ"ｱ"ｱ"ｱ"ｱ"ｱ"ｱ"ｱ"ｱ"ｱ"ｱ"ｱ"ｱ"ｱ"ーーーー！！！！！！！！山口勝平ボイスやべーーーーーーー！！！！！生名探偵だｱｱｱｱｱｱｱｱｱｱｱｱｱｱｱ！！！！！！ｱｱｱｱｱｱｱｱｱｱｱｱｱｱｱｱｱｱｱｱｱｱｱｱｱ(心の中の声)


「こいつはA。新しく少年探偵団に入ったやつだ。俺のボディーガードだと」

コナン君は俺の腕を引っ張りキッド様の方へと近付いていく。

俺が怪盗キッド推しだということを唯一知っているこの男は、謎のお節介スキルを発動させ俺をキッド様に近付けようとしているらしい。
こいつぶっ飛ばすぞ(歓喜)

「それとコイツ、お前の大ファンなんだよ」

うわあああああああああ言うな言うな言うなあああああああ！！！！！

俺に向かってにっこりと可愛らしい笑みを浮かべ親指を立てている名探偵の頭を叩く。ちょっとドヤ顔してんじゃねぇよ

ああああ、最悪だ…今の俺、絶対変な顔してる…顔真っ赤かも。

「…私のファンなのですか。先程は大変ご無礼を……。」

と言ってキッド様は俺の前まで来て俺の手を優しく握った。

「えっ、あ、いや……ぅ……」

なんだよ俺の反応。コミュ障かよ

「ここまで私の応援に来てくださったんですね、ありがとうございますA様」

の後のキッド様スマイルーーー！！！！！！ｷｬーーーーーーーー！！！！！

キッド様は握った俺の手の甲にキスを落とした。

ああああああキッド様ごめんなさい俺の両手どっちも包帯で塞がってるわ

「うぅ…」

嬉しすぎて涙出てきた

「Aオメー泣いてんのか？泣いてんのかよ！な、泣いてる！ウケる！！」

おい高校生探偵貴様は黙ってろ。

FILE.27→←FILE.25

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す