聖杯戦争準備 2 ページ6
春崎の教会までは車で1時間ほどかかる。
この移動は面倒だが、春崎に来て龍脈を抑えると他の魔術師と場所争いになりそうだし、他のサーヴァント同士の争いに巻き込まれる可能性もある。という訳で私とカルナがとる作戦は…!
「自宅でのんびり、静観しながら最終的に聖杯奪取!」
1番楽だと思う。私は結構ナマケモノなんだ。
まぁ確かにカルナはトップサーヴァントの1人、とっても強いのは知っている。ただ、魔力消費が馬鹿にならない。あまり戦いたくないのである。特に連戦になるときつい。魔力が持たない。
だからこそ、一点突破でやるしかない。
という訳でこの作戦なのである。実に合理的。だろう?
カルナに相談したら、「マスターが命ずるならオレはそうするまでだ。」と承認(?)も得た。
きっと大丈夫だ。
そんな事を思い出していたら、いつの間にか聖杯戦争が行われる春崎に着いたのだった…。
霊体化しているカルナを連れて監督役がいる教会に向かう。
彼の姿が見えないのは不安だけど魔力のパスが繋がっている感覚はしっかりある。何も心配することはないと自分に言い聞かせて教会に入った。
「お待ちしておりました。A様。」
「丁寧なお出迎えありがとうございます。」
入ってすぐ教会の奥にいる人が穏やかな声をかけてくれた。
白髪の男性で顔には年季の入った皺が刻まれている。かなり高齢の人物だろうに腰は全く曲がっていない。
首元には十字架。なるほど、やはりこの人が今回の監督役か。
「あーら田舎娘、随分とまぁ猫を被ってるのねぇ?笑っちゃうわ〜。」
「げぇぇぇぇ!!なんで貴女がここにいるのー!?!?」
発見してしまった。嫌な奴を。
教会の椅子に座っているその存在に気づいた瞬間背筋が凍りつきそうになった。嫌悪で。
この西洋かぶれな銀髪くるくるヘアーは神崎円。私の同業者にして天敵だ。
「人を見てげぇぇぇぇなんて失礼極まりないわね!ほんっとこれだから垢抜けない女は嫌いだわ〜、一生田舎に閉じこもって神の声でも聞いてなさい!」
むっかつく。今すぐカルナにお願いしてこの人退場させて欲しい。
「人をいらいらさせる天才だねこの西洋かぶれ。聖杯戦争では覚悟してね?」
「やっぱり、貴方も参戦するのね。いいわ、コテンパンにしてあげる。」
「あ、あの…、」
私達のくだらない喧嘩に置いていかれた監督役の男性はどうする事も出来ず、手を彷徨わせていた。
92人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
狂弥(プロフ) - みんみさん» ありがとうございます〜!フォロー失礼しますね! (2019年9月24日 14時) (レス) id: 23f56e940f (このIDを非表示/違反報告)
みんみ(プロフ) - 狂弥さん» 了解です!それでしたらこちらのアカウントにどうぞ!@shinkisato3711 (2019年9月24日 14時) (レス) id: 5aac6cf717 (このIDを非表示/違反報告)
狂弥(プロフ) - みんみさん» コメント返信ありがとうございます!まだ未成年なので全年齢の方がいいです! (2019年9月24日 13時) (レス) id: 23f56e940f (このIDを非表示/違反報告)
みんみ(プロフ) - 狂弥さん» こんにちは!コメントありがとうございます!そんな事を言ってくれるなんて嬉しいです…!Twitterやってますよ!ほぼfateの話だけど18歳以上しか許可できない裏垢と、あまりfateの話はしないけど全年齢向け、どちらがいいですか? (2019年9月24日 7時) (レス) id: 5aac6cf717 (このIDを非表示/違反報告)
狂弥(プロフ) - こんばんは!いつも更新楽しみにしてます!質問なのですがTwitterなどはしているのでしょうか?不快でなければ教えていただけると嬉しいです! (2019年9月23日 23時) (レス) id: 23f56e940f (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:みんみ | 作成日時:2019年8月28日 22時