私は十六夜咲夜の妹でNRCに通います【深海の商人編】 (ページ21)

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episode 3-21 ページ21

グリム「そうだそうだ。オレ様、水の中じゃ息ができねぇんだゾ！」

とグリムが言う

アズール「その難題を自分で乗り越えてでしょう.....と言いたいところですが、ご安心ください。君たちには水の中で呼吸が可能になるこちらの魔法薬を差し上げます」

そう言うとアズールさんは魔法薬を渡してきた

アズール「海の魔女も人間に恋した哀れな人魚姫に陸を歩ける足をつけてあげたそうですから。大切なのは慈悲の心.....ですよ。フフフ。
さあ、どうします？僕と取引をし、契約書にサインしますか？
僕もヒマではないんです。早く決めてください。
さあ......さあ！」

A「...........わかりました。オンボロ寮を担保に貴方と契約します」

アズール「良いでしょう！ではこの契約書にサインを」

私は黄金(きん)の契約書にサインをした

アズール「ふふふ....確かに頂戴しました。これで契約は完了です。3日後の日没までに、アトランティカ記念博物館から写真を奪い僕の元へ戻ってくることができれば僕の下僕である225人名のイソギンチャクたちの自由を約束しましょう。でも、もし奪ってこられなければ.......オンボロ寮は僕のもの。そして貴女にはオクタヴィネル寮へ転寮していただきます！」

A「.....絶対に負けませんから」

アズール「ジェイド、フロイド、お客様のお見送りを。3日後を楽しみにしていますよ」

私達はモストロ・ラウンジを後にした

ー少女、移動中ー

ーオンボロ寮、廊下ー

ジェイド「ほう、ここがオンボロ寮。中には初めて入りましたがなかなか趣のある造りですね。学校からも近いですし、『モストロ・ラウンジ』の二号店にぴったりの立地です」

フロイド「ここ、ゴーストが住んでるんでしょ？面白そうでいいなー」

グリム「で、おめーらはなんでココまで付いてきてるんだゾ.....」

A「話を聞いてなかったの？」

フロイド「だってこの寮を担保に、アズールと契約したじゃん」

グリム「ふな"っ！？」

ジェイド「Aさんは他の皆さんと違い、契約時に能力を預けて頂く事ができませんでしたから。代わりにこの寮を、没収させて頂きます」

グリム「にゃに～～！？」

グリムは驚いていた

ジェイド「お約束を果たしていただけるまで、この寮は一時的にアズールのもの。従って、おふたりには直ちに退去して頂かなくてはなりません」

フロイド「荷物を整えるくらいの時間はあげるからさぁ」