第8夜 ページ9
＊
空気がひんやりとした夜を迎える。
結局リヴァイが戻ることはなく、Aは1人、考えを巡らせていた。
___はてさて。ウーゴに 私を必要とする他の“世界”に飛ばすと言われた時は驚いたが...
どうやら相手にするのは人間でないにしろ、深刻な状況だ。
壁が巨人の侵入を阻んでいるとは言っていたが、その壁とやらはいつまで持つのか。
壁の中の土地で人類全てを養えるのは何年後までか。
いや、やはり巨人というものが気になる。アルマトランでは種族の区別があり、彼らのような大型の種族もいたのだが...意志を持っていない生き物などいるものなのか。
というかあれは生き物なのか。
この世界の者達が必死になって調査しているというのに、収穫がこれだけ少ないんじゃなぁ...
ああ、そういえば。文字は何故か読めた。見たことが無いのは確かなのだが。
まあ、牢から自由に慣れるまでは追追...かな。
...自分の身体に関しても違和感がある。
力の入り具合は問題ないが、魔法だ 魔法。
巨人とその一帯を潰しただけで倒れるなど...
ここにも魔法の動力源となるルフは確かにいる。
自分の体内にも、そこら辺にも。見える。
自身が持っているルフ以外も使えるマギであるはずなのに。それなのに倒れた。
イコール、自分以外のルフを使えていない。
...何故か。ルフはルフでも性質か何かが違うのだろうか。
＊
翌日。
『おはようございます。今日はお二人なんですね』
朝食を食べ終えたAの元に、エルヴィンとリヴァイが訪ねてきた。
「ああ。莫大な情報を持っているだろうと踏んでね」
エルヴィンが答えると、Aは首を傾げる。
『...団長さん、とやらはいらっしゃらないんですか？』
エルヴィンは一瞬だけ目を見張るが、すぐに笑顔を浮かべた。
「...最近、団長は私に重要な仕事を任せて下さるようになった」
それ以上は言わなかったが、それを聞かされた彼女は、団長は引退したいのかもしれない、というように読み取れた。
話に区切りをつけるように、彼は咳払いをする。
「...昨日、『海』と口にしたようだが...見たことがあるのか？」
緊張した面持ちで問いかけた。
Aにとって、身近だった海。この緊張感は度し難い。
『...はい、と言えば？』
「...その事を詳しく問う。それと他にも外の世界の情報を持っているなら答えてほしい」
彼は真剣に語りかける。
ふぅん、という Aの意味深な声が響いた。
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練紅龍(プロフ) - らんまるさん» ひぃぃありがとうございます！嬉しくて動悸が...！コツコツでもなんでも頑張ってくっきゃないですね！(｀ω´) (2019年6月17日 21時) (
レス) id: 308444a36a (このIDを非表示/違反報告)
練紅龍(プロフ) - かまぼ子さん» ありがとうございます！キノコはそこらじゅうに生えてます。その一部の頭に生えていた分をとりました|彡ｻｯ！ (2019年6月17日 21時) (レス) id: 308444a36a (このIDを非表示/違反報告)
らんまる - こういうのを誰かやってくれると思ってました。想像以上に面白くて更新が楽しみで仕方ありません。ゆっくりまったりお待ちしておりますので、これからも頑張ってください！(*^^*) (2019年6月16日 22時) (レス) id: 1ad8a87860 (このIDを非表示/違反報告)
かまぼ子(プロフ) - ハンジとの絡みがかなりハマりました。きのこは頭に生えてる感じでしょうか？更新楽しみにしてます^o^ (2019年6月16日 20時) (レス) id: 48e845b0f0 (このIDを非表示/違反報告)
練紅龍(プロフ) - 桔梗さん» とても嬉しいです！ぼちぼち更新ですが、励みになります。 (2018年10月16日 22時) (レス) id: 308444a36a (このIDを非表示/違反報告)
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