第24夜 ページ25
＊
リヴァイとエルヴィンの他にもハンジ・ゾエという兵士同伴で、人気のない郊外にてAの身体能力が調べられた。
常人とは考えられないその数値にハンジが鼻息を荒くしていたのは、正直怖かった。
初めは微笑みと共に差し出された手を見ていい人そうだと感じたのだが、とんでもない一面を持っていたものだ。第一印象はアテにならん。
数日間に渡って行われた調査。終わる頃には夜の帳が落ち、冷たい空気が肌を撫でた。
「...よし。これで粗方のデータはとれた。明日から早速兵士として鍛えよう」
「ねえちょっとお願いだから本気で握手してくれないかなてかもう一回足触らせてくれない？いやそれよりも胸と腹筋の柔らかさと硬さの差がえげつないからあと10秒...」
「キメェ」
『えっと、遠慮しておきます...』
未だ数値への熱が冷めないハンジは、Aに伸ばした腕をリヴァイの長い足で叩き落とされた。
悶絶するハンジの隣に座り込んで苦笑いするAは、少々対応に困っている。
「ずっと思ってたんだけどさ、そんな堅苦しくなくていいよ？」
呻き声をピタリとやめて、Aを見上げるハンジ。Aは言われた意味が分からなかったのか、首を傾げた。
「敬語とかさぁ、態度？うーん...ま、もっとフレンドリーでいこうよって話さ。ヅラとしかめっ面に挟まれて窮屈だっただけかもしれないけどアイタッ！！」
今度は腰に一蹴りくらった。エルヴィンのにこやかな笑顔もオプションでついている。
対するAは緩む口元を隠しきれずにいた。
『...ホントに、いいんですか？』
「っもちろんもちろんウェルカム！！」
腰を抑えながらもぐぐっとAへの距離を詰める。
ふわりと桜色の唇が嬉しそうに弧を描いた。
『...それじゃあ、改めてよろしく、ハンジ』
「可愛いね、お持ち帰りあり？」
本日3度目のリヴァイの蹴りは、だらしなく歪んだハンジの顔面にヒットした。
『あれ、こんな外れたところに畑作るの？』
ピタリとAは足を止めた。
その視線の先で、成人に混じって 老人や年端のいかない子供達が鍬を硬い地面に振り下ろしていた。既に日が暮れているというのに、まだ作業が終わる様子はない。
「狭いところに大人数で押しかけちゃったからね。配給のパンもそろそろ底をつきそうだから、その対策だろう」
「まさに猫の手も借りたい状況だ。老人も子供も駆り出されてしまっても、仕方がない」
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練紅龍(プロフ) - らんまるさん» ひぃぃありがとうございます！嬉しくて動悸が...！コツコツでもなんでも頑張ってくっきゃないですね！(｀ω´) (2019年6月17日 21時) (
レス) id: 308444a36a (このIDを非表示/違反報告)
練紅龍(プロフ) - かまぼ子さん» ありがとうございます！キノコはそこらじゅうに生えてます。その一部の頭に生えていた分をとりました|彡ｻｯ！ (2019年6月17日 21時) (レス) id: 308444a36a (このIDを非表示/違反報告)
らんまる - こういうのを誰かやってくれると思ってました。想像以上に面白くて更新が楽しみで仕方ありません。ゆっくりまったりお待ちしておりますので、これからも頑張ってください！(*^^*) (2019年6月16日 22時) (レス) id: 1ad8a87860 (このIDを非表示/違反報告)
かまぼ子(プロフ) - ハンジとの絡みがかなりハマりました。きのこは頭に生えてる感じでしょうか？更新楽しみにしてます^o^ (2019年6月16日 20時) (レス) id: 48e845b0f0 (このIDを非表示/違反報告)
練紅龍(プロフ) - 桔梗さん» とても嬉しいです！ぼちぼち更新ですが、励みになります。 (2018年10月16日 22時) (レス) id: 308444a36a (このIDを非表示/違反報告)
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