第2夜 ページ3
ちょうど壁が見えてきた頃のこと。
1人の兵士がそう叫んだ。
調査兵団と壁のちょうど間あたりに、巨人が突っ立っている。
「13mほどと見られます！」
索敵していた兵士がシャーディスに告げた。
壁の上に設置された砲台からの砲撃がないのは、調査兵団が近く、被弾の可能性があるためだろう。彼らの一団に任せるようだ。
周りに木もなく、アンカーを打ち込む箇所は限られる。かと言って素通りをするには開門時に侵入されかねない。
「立体機動に移る準備をしろ！」
「はい！」
シャーディスの指示に、先頭集団の兵士が返事をする。
「おい待て」
ここで初めて、リヴァイが口を開いた。
「あいつ、上見てやがる」
「なんだと？」
そう言われて巨人の視線を観察する。
徐々に近付く兵団には興味がないようで、ずっと空を見上げているのだ。
「奇行種か...？」
シャーディスが思案するような声を出す。
「...あれは、落ちてきている人間を見ているのではないでしょうか」
「なるほど。合点がいく」
エルヴィンの推察にシャーディスをはじめ周りの兵士達が納得した。
「だとすれば、あの人間は喰われるかもしれないのか」
シャーディスに対し、エルヴィンは頷いて肯定する。
「...その前に仕留めるしかないな」
人間の方は高所から落ちているとは思えない緩やかな速度のため、叩きつけられる心配は無用だ。
しかし巨人に食べられる前に...というわけにもいかない。
巨人が、口を開けた。
そこで落ちていた人間は、糸が切れたかのように落下速度を速める。理解を超えた現象に、彼らは行動する術を持たない。
「まずいぞ食われる！」
誰かがそう叫んだ時、巨人は飛び上がって その口内に人間を含んだ。
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練紅龍(プロフ) - らんまるさん» ひぃぃありがとうございます！嬉しくて動悸が...！コツコツでもなんでも頑張ってくっきゃないですね！(｀ω´) (2019年6月17日 21時) (
レス) id: 308444a36a (このIDを非表示/違反報告)
練紅龍(プロフ) - かまぼ子さん» ありがとうございます！キノコはそこらじゅうに生えてます。その一部の頭に生えていた分をとりました|彡ｻｯ！ (2019年6月17日 21時) (レス) id: 308444a36a (このIDを非表示/違反報告)
らんまる - こういうのを誰かやってくれると思ってました。想像以上に面白くて更新が楽しみで仕方ありません。ゆっくりまったりお待ちしておりますので、これからも頑張ってください！(*^^*) (2019年6月16日 22時) (レス) id: 1ad8a87860 (このIDを非表示/違反報告)
かまぼ子(プロフ) - ハンジとの絡みがかなりハマりました。きのこは頭に生えてる感じでしょうか？更新楽しみにしてます^o^ (2019年6月16日 20時) (レス) id: 48e845b0f0 (このIDを非表示/違反報告)
練紅龍(プロフ) - 桔梗さん» とても嬉しいです！ぼちぼち更新ですが、励みになります。 (2018年10月16日 22時) (レス) id: 308444a36a (このIDを非表示/違反報告)
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