28.優しさ ページ29
「物好きだねぇ、Aは。」
休憩室で、向かい合うように座り、お茶を飲んでいる状況。
ハンジ・ゾエ。調査兵団の第四分隊長。
エルヴィンやリヴァイとはまた違った雰囲気の人物で、その優しさや気さくさから後輩にも愛されている。
ただ熱心すぎる部分があるので1部からは変な人認定もされている。
Aはあまり関わったことがない。
こうして話すのは初めてだ。
ただ"恐怖を乗り越え そのままリヴァイ班に属している人物"として少し有名になってしまったAに対し、
「興味が湧いたのでAと是非話してみたい」とハンジが言っている というのはAも耳にしていた。
「物好き？どうしてですか？」
「あーんな怖い堅物に猛アタックしてるなんて、物好きとしか言い様がないでしょ、はは。」
ハンジはそう言って笑い、綺麗なティーカップを少し雑な手つきで口元へ運ぶ。
「あぁ、えっと、何度も助けていただいてますし。
見た目に反して実はとても優しいところとか、尊敬しているので…。
仲良くなれたらなあって。」
「優しい？」
がちゃん、ぎぃ。
荒く置かれたティーカップが、ソーサーを擦った。
Aは、次に告げる言葉を悩んでいた。
「……あぁ。Aには優しくしたんだ？へぇ。考えたね。
あのね、A。リヴァイは優しい人間なんかじゃないよ。Aは騙されてる。」
Aが言葉を見つける前に、ハンジが語り出してしまった。
「えっ…と、騙されてる？って…なんですか？」
「リヴァイにはね、人の心がわからないんだ。
まずリヴァイ本人が人の心を持っていないんだよ。
誰を殺しても、誰が死んでも、何も感じない。何も思わない。
調査兵団の兵士だって、巨人を殲滅するための駒のひとつとしか思ってない…。」
ラッキーカラー
あずきいろ
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 35人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
kpopオタク - 凄く面白くて感動して一気に読んじゃいました！ (12月11日 21時) (
レス) @page37 id: a5424db4d7 (このIDを非表示/違反報告)
yukino - 感動しました 最高です 「今すぐ逃げ出したい」のところが泣けました (2021年8月25日 13時) (レス) id: 4aa75672df (このIDを非表示/違反報告)
sunny(プロフ) - Noahさん» 読んでくださってありがとうございます！そのように言っていただけて幸せですとても励みになります…；；今後も頑張ります！ここまでお付き合いいただきありがとうございました！！ (2019年1月14日 16時) (レス) id: ef45997a73 (このIDを非表示/違反報告)
Noah(プロフ) - ほんとにほんとに面白いです！大泣きしました笑笑私はSunny さんの作品が大好きです！これからも頑張ってください！ (2019年1月13日 20時) (レス) id: ce4a985f40 (このIDを非表示/違反報告)
sunny(プロフ) - 雨屋まほろさん» コメントありがとうございます！！そう言っていただけて本当に嬉しいです…自信をなくしていたのでとても励みになりました；；読んでくださって本当にありがとうございました！そして私の方が好きです！(？) (2018年11月21日 19時) (レス) id: ef45997a73 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：sunny | 作成日時：2018年10月22日 21時
