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｢貴方の代わりに私があやまります世界中にあやまりますわ！！インランでごめんなさいぃぃぃぃ!!」
｢ちっげーっての！いいよもう､由希と同じ部屋でいい！！」
｢本当に体弱いの？」
やっぱり十二支問わず､草摩の人は個性豊かな人たちばかりだな……とAと透は苦笑いせずにはいられなかった｡
そして女将もようやく部屋を後にし､A達も自分達の部屋に荷物を置いて､由希達の部屋で一息つく｡
｢あー…｡やっと静かになった……」
｢ナマエカタカナ！トール！温泉楽しみね！」
｢うん｣
｢はい！｣
｢一緒に入ろ！｣
｢｢うん/はい！｣｣
｢お前が一番インランだ……っ｣
｢うああんなんでぇ！！」
｢あっ､あのでも､紅葉君はまだお小さいですし私達は……」
｢夾君落ち着いて｡私達は別に一緒に入っても……｣
｢あぁ！？おめぇらも何言ってんだ！！」
そう言えば紅葉の年齢を聞いた事なかったなと思いつつ､夾に頭を押さえつけられて泣き叫んでいる紅葉を宥めようと落ち着かせる｡
｢おら紅葉！泣くな！｣
｢紅葉君……｣
｢うわあああんはいるのはいるのー！！」
｢紅葉！あまりワガママ言うんじゃない｡二人を困らせる為に連れてきたんじゃないだろ？」
ぺちっと由希にほっぺを軽く挟まれつつも紅葉は少し落ち着いたようで､まだ涙目ではあるが｢Ja……｣と頷く｡
｢でも夜は一緒に寝よーね！｣
｢もちろん｣
｢わーい！｣
((分かってない……！！))
＊＊＊＊＊＊＊
｢わぁ……！Aちゃん見てください！広いですねー！｣
｢うん｡初露天風呂だね……｡こんなに広いと､紅葉君とか泳ぎ出しちゃいそう｣
｢ふふ！そうかもしれませんね！｣
一方その頃男湯では……｡
｢わーい！ひろーい！｣
｢紅葉泳ぐな！！風呂！！ここ風呂！！｣
マジで泳いでいた紅葉だった……｡
｢お母さんも一緒に入れたらな……｣
｢ふふ……｡Aちゃん心配ご無用です！｣
｢え？｣
｢ジャッジャーンです！｣
高らかな声と共に透が差し出したのはジップロックに入れられた母の写真｡
｢これでしたら濡れませんから､お母さんも一緒に入れますよ！｣
｢ほんとだね｡透凄い｣
パチパチパチと拍手するAに透は恥ずかしそうに笑い､早速母の写真と共に入浴する｡
｢どうですかお母さん！気持ち良いですか？｣
｢あら……｣
｢あ､女将さん｣
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作者名：言ノ葉 | 作者ホームページ：https://twitter.com/KotohaJNWEST?s=09
作成日時：2020年7月17日 13時
