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｢あたし達さ､こういう立場だから……ここに来るまでは､基本自分達のことばっかりで､誰かのために何かしたいとか､心配で頭がぐるぐるしちゃうとか､そういうこと考えたことなかった｡あたしなんかは特に｡
だけど……ここに来て､俊平さんや礼さん達に会って､そういうのもいいかもって｡みんながいるなら大丈夫！そう思えたの｡
だから､Aが何か悩んでたりした時も､話して欲しいって思う｡Aだってここの一員じゃん！ねぇ？礼さん｣
めいくが同意を求めるように礼を見ると､Aも礼へと視線を移す｡
礼はAを真っ直ぐに見つめると､ふぅ……と息を吐いて話し始めた｡
｢この間……俊平さんの時も言いましたが､私は誰かのために助言出来るほど立派じゃありません｡今､こうしてる間も､あなたに何を言ってあげたらいいか分からない｡
でも､それは私一人だったら､の話です｡みんながいてくれるなら､心の悩みを一緒に考えてあげられるかもって｣
｢礼さん……｣
二人の気持ちに､Aは胸が暖かくなった｡
親にも､友人にも話せなかったことを､この人達といたらするりと話せるような､そんな気がしてきてしまうほど｡
｢……聞いて､もらえますか｣
｢うん｣
｢はい｣
強く頷く二人を見て､Aはふぅ……と息を吐いた｡三人の離れた所からは､俊平と蒼介も見守っている｡
｢……私､恋人がいたんです｡二つ年下で､子どもみたいに無邪気で｡でも､根は真面目で優しくて､素敵な人でした｡私には勿体ないくらい｡
高校三年の春にバイト先で出会って､その時はただ新人のバイトくんってイメージしか私はなかったんですけど､一緒に過ごしていく内に惹かれて……進学を機にバイトをやめなくちゃいけなくなった時､彼の方から告白されて付き合いはじめて……正直､結婚するならこの人かもって思ってたんです｡
だけど､半年前……｣
“ごめんなAさん……｡
正月休みの間一緒に過ごせんくて”
“気にしないで｡ご家族の集まりならちゃんと行かなきゃ”
“せっかく社会人一年目の正月休みなのに……
Aさんと旅行したかった……!”
“旅行はまたいつでも行けるじゃない”
“冬山で大勢で年越し……｡
叶うならAさんとしたかった……”
“もう……望君たら……”
出発前日｡望と交した会話は､今でも昨日の事のように思い出す｡
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とも(プロフ) - 楽しかったですー(^ー^)!!!今後の続きも楽しみにしてます♪ (2021年9月12日 0時) (
レス) id: ff2a1100bf (このIDを非表示/違反報告)
神ちゃんGirl(プロフ) - 待っていました！ありがとうございます！ぜひスローペースになってもいいのでぜひ続けて書いてください！ (2021年9月8日 16時) (レス) id: 651e60b3e1 (このIDを非表示/違反報告)
はろ。(プロフ) - たのしみに待ってます！ (2021年9月8日 1時) (レス) id: 553ee9b60b (このIDを非表示/違反報告)
言ノ葉(プロフ) - 優衣之助さん» コメントありがとうございます！少しスローペースになるとは思いますが､頑張ります(´∀｀*) (2021年8月18日 20時) (レス) id: ebcac45cbc (このIDを非表示/違反報告)
優衣之助 - 待ってました！いやーこの後の物語も楽しみです！待ってます！頑張ってください！ (2021年8月18日 1時) (レス) id: 6e2a5698bc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：言ノ葉 | 作者ホームページ：https://twitter.com/ShinyStars1029?s=09
作成日時：2021年8月18日 0時
