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陽がそう聞くと､Aはなんて言えばいいのか分からず俯いてしまう｡
その表情を見て､雫も大地も不安げにAを見た｡様子を見ていた俊平は､陽の肩にそっと手を置く｡
｢……陽｡先生を困らせちゃダメだろ？すみません､先生……｣
｢いいえ｡いいんです｡陽君､また明日､保育園で会おうね？｣
Aがそう言うと､陽はこくんと頷いた｡
それを見てAは陽の頭を撫でる｡
そして雫､大地にも挨拶をして同じように頭を撫でた｡
｢それでは､失礼します｣
｢俺送りますよ｣
｢大丈夫です｡まだそんなに遅い時間でもないですから｣
俊平達はそう言って帰っていくAの背中を､見守る事しか出来ず､ガラガラ……とAが外へ出た音を確認すると､俊平達はダイニングテーブルに自然と集まるように座った｡
｢先生､なんかあったのかな……｣
｢そもそもAってどういう経緯で皆と知り合ったの？あたし途中からだから知らないんだよね｣
｢あ､そうか｡実はこの家の利用者第一号は礼さんなんだが｣
｢その言い方やめてくれません？｣
｢俺たちがどうしたもんやらって思ってた時に､偶然A先生が店にやってきたんだよ｡まさか陽の担任の先生だとは思わなかったけど｣
｢俺も最初びっくりしたよ｡保育園でお世話になってる人がこんなとこにいるんだもん｣
｢でも､そのおかげで雫ちゃんもここに慣れてくれたんだよな｡そっからなんだかんだで､俊平の弱音を聞いた時も､めいく親子がここに来た時も､陽と俊平が一歩踏み出した時も……一緒に見守ってくれた｡……俺は､先生もみんなん家の一員だと思ってる｣
｢そういえば､あたしもここに来て一番じっくり話したのはAだったなー｡あの子なんでも受け止めて聞いてくれるから､あたしばっかり喋っちゃって｡大地もAのこと慕ってるみたいだし｣
｢……私も､誰かに相談に乗ってもらいたいって素直に言えたのは､先生が初めてでした｡児童心理学について調べた時も､色々見て頂いたし……｣
｢……俺達､先生のこと何も知らないんだ｣
俊平がこぼした言葉に､三人の視線が集中する｡
いつも自分達の言葉を受け止めてくれていたA｡しかしそれと同時に､A自身の事は何も知らない｡
｢……そう言えば､Aと初めて話した時……｣
“彼氏とかは……しばらくいいかなぁ……”
｢もしかして､Aが家から離れられない理由って……｣
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とも(プロフ) - 楽しかったですー(^ー^)!!!今後の続きも楽しみにしてます♪ (2021年9月12日 0時) (
レス) id: ff2a1100bf (このIDを非表示/違反報告)
神ちゃんGirl(プロフ) - 待っていました！ありがとうございます！ぜひスローペースになってもいいのでぜひ続けて書いてください！ (2021年9月8日 16時) (レス) id: 651e60b3e1 (このIDを非表示/違反報告)
はろ。(プロフ) - たのしみに待ってます！ (2021年9月8日 1時) (レス) id: 553ee9b60b (このIDを非表示/違反報告)
言ノ葉(プロフ) - 優衣之助さん» コメントありがとうございます！少しスローペースになるとは思いますが､頑張ります(´∀｀*) (2021年8月18日 20時) (レス) id: ebcac45cbc (このIDを非表示/違反報告)
優衣之助 - 待ってました！いやーこの後の物語も楽しみです！待ってます！頑張ってください！ (2021年8月18日 1時) (レス) id: 6e2a5698bc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：言ノ葉 | 作者ホームページ：https://twitter.com/ShinyStars1029?s=09
作成日時：2021年8月18日 0時
